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人気の絵本「100かいだてのいえ」と「ちか100かいだてのいえ」を比較してみる

      2014/09/04

100かいだてのいえ (4)

人気の絵本「100かいだてのいえ」シリーズをご存知でしょうか。

第1弾「100かいだてのいえ」:75万部
第2弾「ちか100かいだてのいえ」:65万部
第3弾「うみ100かいだてのいえ」:発売1ヶ月で15万部

めちゃくちゃ売れてます。本屋で見かけたことがある方も多いかと。

下世話なブログなのでいちおう作家さんがどれだけ儲けたか印税を計算しておくと、絵本作家の印税率は売値の5~15%。

最低の5%だと仮定しても、1,200円の5%で1冊の印税60円。60円×シリーズ累計155万部=9,300万円です。すごい。これだけ売れてシリーズ化もされているのに5%ってことはないから、億超えは確実ですね。

さて、この「100かいだてのいえ」シリーズ、人気とは聞くけどなにがウケて人気なのだろうか?

今回は、絵本「100かいだてのいえ」と「ちか100かいだてのいえ」の人気の理由を勝手に考察してみます。

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購入前に図書館でリサーチ

最近息子(3)の主張が超はっきりしてきた我が家は、好き好みが激しい絵本を、事前リサーチも兼ねて図書館で借りることにしてます。書店で子どもの反応を見るのは難しいし、売り物の商品をべたべた子どもに触らせるのもどうかと思う。で、図書館で試して、反応のいいものだけを買う。

息子が最近ハマっている「飛行機」図鑑も、図書館で手当たり次第に借りて、一番反応の良かった図鑑を厳選して購入しました。お金が無尽にあるわけでもなし、この方法を取ると「読まれずにそこらへんに放置される本」の比率が激減します。

まあ、どこの子がどんな状態で触ったかわからない図書館の本というのは、潔癖がちょっと入っている親からすると考え込むところもありますが、だんだん慣れてきました。

さて、買う前のリサーチ。「100かいだてのいえ」と「ちか100かいだてのいえ」も図書館で借りてきました。新作の「うみ100かいだてのいえ」は、人気すぎて待ち人数が相当なので、同時比較を見送ります。すんません。

 

「100かいだてのいえ」と「ちか100かいだてのいえ」を見てみよう!

中身はどんな絵本?

第1弾「100かいだてのいえ」

「100かいだてのいえ」は、主人公が手紙をもらい、100階に住む誰かに会いに行くストーリー。

途中、ネズミやリスが住んでいて会話を交わしながら100個の部屋を登っていきます。

このシリーズの最大の特徴は、絵本が「縦型」なところ。見開き2ページで10階分。それが20ページあって100階。

ページをめくって「次はどんな動物が住んでいるんだろう?」「あれ?この虫は何をやっているのかな?」とひとつひとつ「階数」を数えながら見ていくとかなり楽しめます。

 

第2弾「ちか100かいだてのいえ」

「ちか100かいだてのいえ」も同じパターン。主人公が聞こえてきた声に誘われて、地下100階に住む誰か会いに行くストーリー。

第1弾が地上100階を登っていくストーリーだったのに対して、第2弾は地下100階を降りていきます。

最初に住んでいたどうぶつがいきなり「うさぎ」だったので、「あれっ?」と思ったら、うさぎって穴掘って巣を作るんだよね。

その他、地中に住むアリやダンゴムシなどと会話を交わしながら、100個の部屋を降りていきます。

 

何がそんなにウケているの?

見開き縦型の構成

100かいだてのいえ (5)

他の絵本では見たことない「縦開き」の構成。写真がないとわかりにくいので、著作権的にびくびくしながらの掲載。

絵本が縦になることで、絵本との距離が子どもから遠くなるため「高さ」のスケール感がより伝わりやすいのだと思います。

第1弾の「100かいだてのいえ」は、1階ごとに目線が下から上へ。第2弾の「ちか100かいだてのいえ」は、上から下へ。

目線の移動距離が遠くて長いので「すごいね!100階って!」というインパクトを与えるのに成功しています。このポイントに気付いた作者はすごいと思う。

で、最後の100階にたどり着くと、どーんと迫力のあるぶち抜きの一枚絵。これには子どもが圧倒されることうけあい。

 

発見と冒険の楽しさ

絵がキレイで細かい。100部屋もあるため、毎回読むたびに新たな発見があって、ちっとも先に進みません。

「えー次のページ早く行こうよー」「まだこれ見るの!」寝る前には推奨できない、親泣かせの絵本です。

「次のページには何がいるのだろう?」「何をやっているのだろう?」開けるたびに発見と冒険のワクワクをかなり感じる絵本のようです。

 

「数」に親しみを感じる

親に一番ウケているのはこのポイントでしょうか。

100階まで数が振ってあり、一緒に数を読み上げていくことで、100までの数を数える、覚えることができます。

年齢によるでしょうが、うちの息子(3歳3ヶ月)は、のんたんの絵本で10まで数えるのを練習し、毎日お風呂場で徐々に40まで数えるようになり、今この絵本で50まで数える練習をしています。

子どもが興味をひくもので、ついでに数を数えられる練習ができるのであれば一石二鳥。小さい時から大きくなるまで楽しめそうです。

 

個人的には「ちか100かいだてのいえ」推奨

「100かいだてのいえ」「ちか100かいだてのいえ」どちらもよく出来たいい絵本だと思いますが、「どちらを買う?」となったら「ちか100かいだてのいえ」でしょうか。

第1弾の地上編は、絵本のめくりが上側から手前に持ってきてめくる形になります。

100かいだてのいえ (1)

第2弾の地下編は、絵本のめくりが下側から奥の方へめくる形になります。

100かいだてのいえ (2)

第1弾の地上編は下から上へ目線を動かし、第2弾の地下編は上から下に目線を動かすため、違っためくり方にしていると思われます。

子どもを膝の上にのせて読み聞かせをする際、縦型の見開きで、上から下に絵本をめくるのはちょっと距離が遠くてめくりにくい。「次めくってー」と子どもにやらせるのにもかなり遠い。

下から上にめくるほうが、手前から奥にめくるだけなので手を伸ばす必要もなく断然楽です。これ、言われてるだけだと「ん?」って感じでしょうけど、実際やってみると「ああそういうことか」ってすぐにわかります。

些細な理由だけど、親の読み聞かせのしやすさも重要。個人的には「地下」をおすすめします。

他にない縦型の見開きの絵本。ドキドキ感を感じる構成。人気になる理由もわかるような気がします。ちょっと一本調子になりがちな絵本選びの変化球としていいかもしれませんね。

 - 子育てネタ ,

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Comment

  1. こなつ より:

    初めまして。お邪魔させていただいて日も浅いですが、あとひと月で母となる身には参考になる記事ばかりで有り難く読み漁らせていただいております。
    特に、こちらを含めて絵本関連は、以前図書館で勤務しておりました経験から、ニヤリとしたり深く納得したりと共感できるものばかりで大変楽しませていただきました。
    こちら、図書館でも大変人気でした。…めくり方がちょっと違うせいか、よくページが破られて修理ばかりしておりましたが。
    そしてこれ、ビッグブックをお手にとる機会が図書館ででもおありでしたら是非に! 体裁は横開きなのですが、1m16cm、小さなお子様より大きいのです。私のおりました図書館で入れたばかりの時、読み聞かせのイベントで初出し時の子供たちの反応たるや素晴らしかったですよ。読み慣れた絵本であるほどお子様が大喜びすること間違いなしです。
    過去記事へのコメントで失礼致しました。大好きな絵本の話なのでつい嬉しくなりました。これからも記事楽しみにしております。

    • こなつさん

      はじめまして。コメントありがとうございます。過去記事へのコメント大歓迎です。正直、自分で記事書いたことさえ忘れているものもあるのでありがたいです。全部チェックさせてもらってます。

      100階建てシリーズやっぱり人気なんですね。ミニ版はこの間本屋で見かけて「商売上手やなー」と思いましたが、ビッグ版の存在は知りませんでした。

      1m16cm!それは子どもが喜びそうですね。おっしゃるとおり知っている本が大きなサイズで出てきたら反応が良さそうです。そういう視点なかったので、さすが図書館でご勤務されていたとのこと、新しい気付きをどうもありがとうございます。

      来月ご出産ですか。楽しみですね。

      今後ともブログともども宜しくお願い申し上げます。

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