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ワインに入っている安定剤「アカシア」ってなんだ?

      2019/08/12

赤ワインの安定剤アカシアって何? (3)

先日買った安い赤ワインの裏側のラベルに、「安定剤(アカシア)」という見慣れない「添加物」の名前が書いてあった。

なんだこれ?

すぐに調べてみた。

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「安定剤(アカシア)」って何なの?調査結果

ワインにはだいたい品質維持のため「酸化防止剤(亜硫酸塩)」が入っています。

微生物の活動を抑制、ワインの酸化を防ぐ目的で、これは古代ローマ時代からワインに入っているもの。日常的にワインを飲んでもまったく健康に害を及ぼさない添加物です。

参考 ココ・ファーム・ワイナリー公式サイト「ワインの酸化防止について

今回は、酸化防止剤(亜硝酸塩)に加えて、あまり見慣れない「安定剤(アカシア)」が書いてあり。

ワイン_アカシア

ネットで買った、安ワイン6本セットうち2本にアカシアが入っていました。1本換算で1,000円ちょっとレベルのワインです。

「なんだろう【アカシア】って? 変な添加物なんじゃないの? 身体に悪くないの?」

いろいろ調べてみた結果と、購入元に問い合わせた内容から整理してみます。

ワインに使われている「アカシア」について、ネット上に情報があまりにも少ないんです。

 

安定剤のアカシアとは?

この「アカシア」とは、「アカシア樹脂」イコール、「アラビアガム」「アラビアゴム」のこと。

アフリカ、ナイル地方原産のマメ科ネムノキ亜科アカシア属アラビアゴムノキ (Acacia senegal)、またはその同属近縁植物の樹皮の傷口からの分泌物を、乾燥させたもの。

引用 ウィキペディア「アラビアガム

「乳化剤」や「安定剤」として、アイスクリームやガムといったお菓子や、コーラなどの飲料、ガムシロップにも使われている。

強引に一行で説明すると「食品・飲料を、この【アカシア】でまとまらせて沈殿などを起こさせない・安定させるための添加物」です。

 

なぜ「ワイン」に入れるのか?

赤ワインの安定剤アカシアって何? (1)

赤ワインの飲み終わりによく見られる、オリ(沈殿物)が出るのはワインの特性。オリをクリアにして安定させる目的で添加されています。

「ポリフェノール(タンニン)が沈殿してしまわないように、アカシアがポリフェノールを包んで沈殿を防ぐための安定剤」だと、今回の購入したお店より回答をいただきました。

 

人体に影響はないのか?

上記の通り、「アカシア(アラビアガム・アラビアゴム)」は一般的によく食品・飲料に使われており、食品衛生法でも認められている添加物。

ワインに添加されている量で人体へどうこうというのはないようです。

 

まとめ

「安定剤(アカシア)」自体は、特に何か問題があるような添加物ではありません。

と、購入先に聞いた回答をそのままを鵜呑みにするほど素直ではない。

 

安ワインのごまかし?(※個人的見解)

赤ワインの安定剤アカシアって何? (2)

知らぬ間に外食時のグラスワインなどで口にしているかもしれませんが、僕が安定剤「アカシア」を認識したのは今回が初。

1,000円レベルのワインにうまいまずいを語るってのもあれですが、残念ながら「アカシア」入りのワインは2本ともダメワイン。先入観たっぷりで疑いながら飲んでいるのもあるが、後味がぬるっと舌に残る感じでおいしくなかった。

逆に、価格が高いワインで「安定剤(アカシア)」が入っているのは見たことがないわけです。

そこで浮かぶひとつの疑惑。

「アカシアが「良くない品質のワインの味を引き上げるための添加物」という見解は正しいでしょうか?」

購入先にズバリ聞いてみた。

「味の良くないワインに入れるというよりは、品質の安定のために入れています」

回答は予想通り。売っている立場としてはそう答えざるをえない、という事情はよくわかる。

しかし、調べれば調べるほど「安いワイン」、特に「大量販売の低価格ワイン」に「安定剤(アカシア)」が入っている傾向が強いのです。

「安定剤(アカシア)」の入っていないワインはいくらでもあります。

オリをなくすためとはいえ、沈殿物ありきの飲み物に添加物を入れる必要性は感じられず、「カスが多く混じる品質の低いワインを無理やりとりあえず飲めるレベルまで引き上げるための添加物なのではないか?」という疑念はぬぐい去れません。

逆にこの疑いを晴らすほどの「アカシア」の投入意義も見当たらない、というのが現状です。

ワインの添加物「アカシア」については検索をかけても納得できる情報が全くと言っていいほど出てこないため、仮説の域を出ませんが、引き続き調べてみて何かわかったら追記します。

【後日追記】

デパートのワイン売り場にいたソムリエの方に「なんでワインにアカシア入れるんですか?」と聞いてみました。

「ワインは樽熟成で味を安定させるのですが、ワインがまだ若いタイミングで瓶へ詰めるとワイン由来のリンゴ酸、クエン酸の影響から味が安定しない。そのためアラビアガム(アカシア)を使います」と教えてくれました。

若いボージョレにアカシアが入っていた理由がこれなら説明つく。

最近、アカシアが入っているワインが多い、というか乱用っぽい傾向が気になります。

【追記おしまい】

まあ、安いワインはそれなり。

実際、アカシア入りのおいしいワインを飲んだことがない。できれば「安定剤(アカシア)」の入っていない、添加物は「酸化防止剤(亜硫酸塩)」のみのワインを選んだほうが良さそうです。とお伝えして本日の締めとさせていただきます。

 - 雑学

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Comment

  1. なおまろ より:

    こんにちは。実は私もワインの裏ラベルを読んで”アカシア?”と思い、検索をかけたところこちらのサイトにたどり着きました。
    自分が飲んでいるワインはどれも安いものが多いので、”ああ・・・なるほど~”と納得です。

    ところで”酒呑めんの、あと何年後や・・・”のタイトルを以前お見かけしたことがあると思ったら、幼児連れでディズニーリゾートにいこうと考えて検索をかけたときにも読ませていただいておりました~。
    今月中に出かける予定なのですが、こちらの記事を読ませていただいたのでかなり準備はできた、と思っております。ありがとうございます。

    ねむたいさんは、多分野にわたってご興味があり、またそれぞれにご自分でも掘り下げて考察される方なんですね、きっと。
    すばらしいです!

  2. スミレ より:

    今回購入したワインにアカシアという安定剤が気になり、こちらのブログを読ませて頂き、モヤモヤ感がスッキリしました。助かりました。ありがとうございます。

  3. opachi より:

    ピノノワールの赤ワインが好きで、たまたまお手頃価格で購入したアメリカ産の赤ワインラベルに安定剤アカシアと記載されていて、気になってググりました。
    そうなんだ〜と納得してしまったブログでした。ポリフェノールの沈殿を防いでるんですね。品質が不安定すぎる赤ワインに入っていて、亜硫塩酸入りに比べると味が落ちるんですね、今後大好きなピノノワールワインを購入する際の参考にさせていただきます。
    ありがとうございました。

  4. 匿名 より:

    今日コンビニの中では高めの1200円のワインに添加されていたアカシアのこと気になりたどり着きました。分かりやすくかかれていてすっきりしました。ありがとうございます。
    たしかに、グラスに入れた瞬間に綺麗だなと思ったんですが、この添加物のおかげ(せい?)だったんですね

  5. 田中 より:

    私もワイン好きで気になってググりました、ありがとうございます!

  6. モエ より:

    確かにワゴンセールを手に取り、なんだが気になりました。
    わかりやすい回答ありがとうございます

  7. kii kuu ling より:

    分かりやすくまとめてあり、よく理解できました。ありがとうございます。
    安ワインってどうなんだろうと思いつつ手に取った1本にアカシアが・・・。気になって検索致しました。

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