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子供や家族の自転車保険を比較検討する前に知っておくべきこと

      2015/04/06

自転車保険を比較検討する

当時小学校5年生だった少年(15)が乗った自転車と歩行者との衝突事故をめぐる損害賠償訴訟で、神戸地裁は、少年の母親(40)に約9500万円という高額賠償を命じた。

5年近く前に被害に遭った女性(67)は、事故の影響で今も寝たきりで意識が戻らない状態が続いているだけに、専門家は高額賠償を「妥当」と評価する。

引用 産経WEST「母親驚愕「息子の自転車事故の賠償金9500万円」の“明細”は…

すいません、このニュースを聞いても「へえー、そりゃ大変だ」と人ごとでした。

しかし先日、妻の友人が小学生の子どもを引き連れて自転車2台で走行中、後ろを走る子どもが歩行者のおばあさんと接触してしまった事故の話を聞いた。先頭を走っていた親は、事故の状況を見ていない。

幸いなことにお互いにケガはなかったのだが、ぶつかったおばあさんがその後に腰が痛いだの何だの、やたらと金をせびってくる。

友人は子どもの学校でまとめて「自転車保険」に入っていたことを思い出し、間に保険屋さんを入れて話をつけた。担当者いわく、そのおばあさんは典型的な「当たり屋」とのこと。

テレビ画面の向こうのニュースより、身近なエピソードのほうが衝撃度は大きい。

「同じようことが妻や息子の身に起こりうるかもしれない」と焦りを感じました。で、我が家も「自転車保険」に加入すべく、重い腰を上げていろいろと調べてみました。

調べ出すと、「自転車保険」は細かくてかなりめんどくさい。

しかし、保険に求めるポイントを絞ると意外とシンプルだということに途中で気付いた。しかも「今入っている保険でなんとかなるのかも」という近道も発見した。

今回は、「えっ?自転車保険?なにそれ?」という人や「自転車保険に加入しなきゃとは思っているけど何が何だかさっぱりわからん!」という人に向けて、「自転車保険のいろは」をわかりやすく整理してみます。

Photo: RoyalSeat by Nana B Agyei

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なぜ自転車保険に入らないといけないのか?

自転車保険の必要性

Photo: timessquare by Alex

自転車保険の必要性をちょっと考えてみます。今まで見てみぬふりをしてきたおまえが偉そうに語るなっつー話ですけれど。

そもそも、「自転車」には「自動車」や「バイク」のように所有者が加入を義務付けられている「自動車損害賠償責任(自賠責)保険」がありません。(※一部自治体が条例によって自転車保険に強制加入させる動きあり)

道路交通法上、自転車は自動車と同じ「車両」扱いです。自転車事故の賠償額は自動車と同じ基準で算定されるため、被害者が死亡したり重い障害が残ると、上の9,500万円といった超高額な賠償金が加害者に降りかかってきます。

賠償に対して任意保険で対応できなければ、加害者が自己負担しないといけません。9,500万円も払えますか?

払えないと給料の差し押さえや自己破産に追い込まれ、加害者側の生活も確実に成り立たなくなります。はい。

なので「気をつける」「気をつけない」の精神論の前に、保険によって賠償リスクに備えておく必要があるのです。

 

自転車保険の基本を理解する

自転車で起こりうる事故リスク

自転車による事故のリスクは簡単にまとめると以下の3つになります。

  1. 他人を巻き込んで怪我をさせてしまう。
  2. 他人の車やモノを壊してしまう。
  3. 自分が怪我をする。

よっしゃ、じゃあこの3つのパターンを全部まとめてなんとかしてくれる一番いい保険を探そう!と探しだしたら、そうじゃないってことに気が付いた。

 

今入っている保険でカバーできるのかも

他人に怪我をさせた&モノを壊してしまった場合の補償

自転車での人身事故への保険

Photo: tokyo by Osamu Kaneko

まず、個別の自転車保険を検討する前に「今すでに入っている保険でなんとかなるのかも?」を考えたほうが近道なのです。

「他人に怪我をさせてしまう」と「他人のモノを壊してしまう」は、「個人賠償責任保険」という保険で補償できます。

「個人賠償責任保険」とは、日常生活で他人に誤って怪我をさせたり、他人のモノを壊したりした時に損害賠償金や弁護士費用などを補償するものです。自転車の人身・物損事故に限らず、住宅の水漏れで階下の部屋に被害を与えたとか、日常生活で起きたトラブルを広くカバーしてくれます。

この「個人賠償責任保険」、実はほとんどの人が入っているであろう「火災保険」や「自動車保険」に「特約(オプション)」としてついているのが一般的です。

我が家も賃貸で入居する際に、不動産屋の言われるがままに入っていた「火災保険」に「特約」でついていました。契約の時の書類をよく読んでみたら書いてあった。この特約の存在をきちんと把握している人って少ないのかもしれない。

保険によりますが「特約」は途中で付け加えることもできます。保険料は「1億円」の補償で「年1,000円~2,000円」くらいが相場のようです。

そしてさらに重要なポイントがあります。「個人賠償責任保険」は、「親が契約していれば同居の子どもの事故も補償される」のが特徴なのです。

家族ひとりひとりがそれぞれ入る必要はない。これは大きいですよね。

高額賠償リスクの高い「他人に怪我をさせてしまう」と「他人のモノを壊してしまう」は、家族ひっくるめて「個人賠償責任保険」でなんとかなりそうだとめぼしがつきました。

 

自分が怪我をした場合の補償

あとは残りの「自分が怪我をした場合の補償をどうするか?」です。

自分の身体については「健康保険」もありますし、「医療保険」「傷害保険」に入っている場合、治療費や入院費の支払いを受けられます。

すでに加入している「生命保険」の特約に「傷害保険」がついていることもあるので、他の保険もよくチェックしてみるといいかと思います。

もしかしたら今入っている保険だけで、自転車事故で起こりうる3つのリスクはすべてクリアになるかもしれません。そうしたら、わざわざ「自転車保険」へ新たに加入せずに済みます。ムダな保険料を払う必要がなくなります。

 

他の自転車保険のパターンを考える

自転車保険へ加入する

Photo: BicycleConfidenceWorkshop by SLO County Bicycle Coalition

個人賠償保険の特約がない場合や付けられない場合、補償内容が乏しいためもっと手厚い補償が欲しい場合に、初めて「自転車保険」への加入を考える。そういう流れがスームズです。

 

自転車保険に加入する

10社ほどの自転車保険をあれこれと比較してみましたが、自転車保険もピンキリです。

自転車保険は「自分の怪我や死亡に備える補償額が多いほど、保険料は高い」傾向があります。

上にも書いた「被害者への高額賠償にどう備えるか?」が自転車保険のキモなので、他人に怪我をさせた場合やモノを壊した場合の補償を優先した「個人賠償責任」を重視したほうが良いと考えます。

また、「示談交渉」を保険会社が行ってくれるかどうか?のチェックもしておいたほうがいい。いつ終わるかもわからぬタフな交渉を自らやるのは大変です。

いろいろ見た中では、au損保の「自転車向け保険「ケガの保険 Bycle」」が補償内容でぶっちぎりという印象。

他人の怪我や自分の怪我、示談交渉やロードサービスまでついている最上位コース(家族プラン)で、保険料が月2,000円くらいです。

そりゃ補償があったらあったに越したことはありませんが、年間2万円以上も払ってそこまでやる必要はあるのかなとちょっと考え込んでしまいますね。

安い自転車保険のプランだとひと月400円程度からありますが、対象を「個人」から「家族」に広げるとどうしても保険料が高くなります。

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クレジットカードの保険サービスに加入する

クレジットカード会社が、カード会員に向けて、月いくらかのお金を払えば「個人賠償責任保険」に入れるサービスを提供しています。

例えば、JCBカードにはトッピング保険「自転車プラン」というのがあって、月払い260円で「賠償責任1億円」と「自分の死亡・怪我の補償」がつきます。これは親がひとり加入していれば「家族全部まとめて」補償されます。

カード会社提供の自転車保険を比較したところ、JCBのこのプランが最強。

こういうすでに財布の中にあるクレジットカードに付帯する保険サービスを活用するのもひとつの手です。

 

まとめ:いきなり自転車保険加入に走らない!

子供の自転車保険を考える

Photo: 7dbpa014256-bicycles by Wolfgang Lonien

子どもや家族への自転車保険を検討するにあたり、やるべき流れは

  1. すでに加入している保険に「個人賠償責任保険」の特約がついていないか?と補償内容をチェック。
  2. 特約がついていなければ特約を追加でつけることを検討する。
  3. それでもダメなら「自転車保険」への加入を検討する。

この段階を踏んで加入を検討していけば、ムダな保険に入って損をすることが避けられます。

また、万が一の時にその自転車保険がきちんと役に立つのか?とチェックすべきポイントは

  • 他人を怪我させた場合の賠償(個人賠償責任)の金額はいくらまでか?
  • 自分が怪我をした場合の補償はどこまでか?いくらか?
  • 示談交渉は保険会社が代行してくれるか?
  • 保険の対象は家族まできちんとカバーされているか?

です。

まず重視すべきは「被害者への賠償内容」。あとは自らが必要と考える補償がカバーされているかを押さえていけば、おのずと自分が入る保険のレベルと支払金額が導き出されるはずです。

子どもがどんどん大きくなればなるほど、親の目の届かないところで事故の加害者・被害者になってしまう確率は増します。

家族の安心のために。

今まで何の対策も取ってこなかった僕のような人は、今入っている保険が自転車事故の補償もカバーしているかを一度チェックしてみて、もし足りないようなら自転車保険の積極的な活用を検討されてみるのがいいかもしれませんね。

 - リアルでうまく生き抜きたい

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Comment

  1. ふじこ より:

    いつもお得な情報をありがとうございます。毎日チェックさせてもらっています!
    このblogに影響され、ブリタのヘビーユーザーになりました。

    ねむたいさんは、自転車以外の保険はどうなさっていますか?
    巷の書籍では、掛け捨てのグループ保険や共済で十分だとか言いますが、特約がたくさん付いたいわゆる高コストな保険や、保険の窓口などの保険仲介業者が伸びているのは事実であります。
    お考え(というか俺はこうした、という例)を伺ってみたいです。

    保険の他にも、投資に対する考え方など、ご興味が有りそうなのにあえて避けている?ネタもあるとおもいますが、いつかを使っていただけると嬉しいです!
    (インデックス投資とか好きそう、となんとなく想像しています‥)

    • ふじこさん

      コメントありがとうございます。いつも読んでいただいてこちらもありがとうございます。

      ふじこさん、鋭いです。

      保険って一生に関わるものになることもあり、また生命保険などは金額もどえらい買い物です。僕自身が保険業界に対して不信感を強く抱いているタイプゆえ、ブログを読んでくれている方をミスリードしないよう、あえてネタにしていないところがあります。今回の自転車保険はミスリードもへったくれもないので書いたしだい。

      うちは保険は何も入っていないです。子ひとり、ローンなしの今の我が家の状況から、僕が今日倒れたり死んでも貯蓄と遺族年金と自営なので税金考えて入っている小規模企業共済でなんとかなりそう、あとは妻頼んだ!といろいろ検討した結果です。保険に入っていた想定でその金額は貯蓄にまわしています。

      過去には投資も、株の信用取引など独身時代に相当ハイリスクなことをやってましたが、結婚してからはほとんど手を引いて、今や売るに売れない含み損を抱えた銘柄を寝かしてあるだけです。

      保険も投資も一家言ありますが、保険や投資の情報は世の中にあふれているので、別に僕のブログで取り扱わなくてもいいのかなーです。なので生活密着型でブリタ品評会に走ったりしてるわけですけど、機会があったらやってみてもいいかもしれませんね。考えてみます。

      今後ともひとつブログともども宜しくお願い申し上げます。

  2. ボケッとぶつけッツ より:

    火災保険付帯と自分はTSマーク赤ですね~。
    年1回の点検をしてメンテナンスしているので
    ついでに加入しています。

  3. 貧乏ひまアリ より:

    こんにちは

    保険ね~。。自転車保険は頭になかったので、息子がチャリを乗り回したら今の保険みてみます!

    前回、日焼け止めのブログをみてさっそく買いました。
    嫌がってちゃんと塗らせてくれませんが、日々頑張ります!
    4月から保育園に通いだしたので、どんどん焼けていきそうですね(*_*)

  4. をかし より:

    我が家の自転車がらみの保険は、
     1、自動車保険の個人賠償責任保険特約(追加の特約)
     2、自動車保険の自転車傷害特約(追加の特約)
     3、地方自治体の市町村交通災害共済
    に入っています。

    1は、自分および家族(5歳の息子が自転車大好きです)がしでかした場合のためです。お題にあった通りですね。
    2は、家族全員が自転車に乗る機会が多いので、もしものためですね。
    3は、金額の割に補償が大きいのでお守りとして入りました。

    少し話が逸れますが、コメントを読んで「その他の保険に入っていない」になるほどと思いました。貯蓄に回すという手もありますね。
    ウチもローンなしですが子供2人で、しかも自分の両親がガンだったので保険は捨てられないのが現状です。
    しかし毎月の支払いも馬鹿にならないので、もう少し減らすか再検討中です。何をどこまで考えるかがポイントですね~。

    • をかしさん

      コメントありがとうございます。
      確かに市町村交通災害共済という手もありますね。

      もしもの保険は、結局そのもしもをクリアできるお金が手元にあれば必要ないので貯めこむ方向でがんばっております。
      おっしゃるとおり、何をどこまで考えるか、自分の中で不安と保険料と天秤にかけつつウエイトを調整していく作業が難しいんですけどね。

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