1年分のビールの税金はいくらになるのかを計算してみた

夏のビールがおいしい季節になると毎年調べている気がする「ビールの税金っていくらだっけ？」

ガバガバお酒を飲んでいると、知らぬ間に高額納税者。しょっちゅう調べては忘れるので、「ビールの税金っていくら？」「1年飲んだら税金どれだけ納めているのか？」の覚え書きです。

ビールの税金はいくらか？

ビールの種類

現在の日本のビールは、原料や製法によって「ビール」「発泡酒」「第3のビール（新ジャンルとも言う）」の3つに分類されます。

種類によって何が違うのか？

ビール：原料に占める麦芽の比率が3分の2以上。

発泡酒：原料に占める麦芽の比率が50％未満。ビールよりも酒税が安い。25％未満だともっと安い。

第3のビール：麦芽を使わない、もしくは、麦芽を使っても蒸留酒など酒税法で決められた原料が混ざっている。簡単に言うと「ビール風味の飲料」。発泡酒よりさらに酒税が安くなる。

具体的なビールの税金額

350mlひと缶あたりの酒税額を算出してみます。店頭価格は消費税8％込み。酒税にも消費税がかかるものだとは知らなかった。

ビール類って、本当は税金がなければジュースと値段が変わらないものなのです。

ビールを350ml缶1ケース（24缶入り）買ったら、税金を1,848円を払っていることになる。発泡酒なら1ケースで税金は1,128円、第3のビールだと税金分は672円。

第3のビール350mlを毎日1缶飲んで月30本を消費。ビールの税金だけでひと月840円。1年に換算すると10,220円。10年で10万円。高っかっ！

うちは僕と妻で一缶ずつだから、最低でも年に2万円をビールだけで税金を納めていることになります。ビール以外も飲むからいくら払ってるんだか。

第3ではなく発泡酒を毎日1缶消費した場合、税金だけでひと月1,410円。1年で17,115円。

普通のビールを毎日1缶消費した場合は、税金だけでひと月2,310円。1年で28,105円となります。うむ。

参考・引用　読売新聞2014年6月24日／毎日新聞「ビール税:政府・与党が引き下げ検討　発泡酒、第３は増税」／ビール酒造組合「ビール･発泡酒･新ジャンル商品の酒税減税に関する要望書」

節税は難しい・・・

世界的に見ても日本のビールの酒税負担の額は高いようです。

ビールの酒税負担が高い！なんとかしてくれ！と大手ビール会社各社が「ビール酒造組合」を作ってロビー活動しています。

そんな活動むなしく、第3のビールの増税が議論されていたりするわけで。第3のビールって、ビール会社の開発努力の賜物だと思うんですが、国は取れるところから容赦なく取ろうという発想ですね。

高額な税金が、アルコール大量摂取による廃人発生の抑止力になっているというポイントも否定はしません。

しかし、高い。「ごちゃごちゃ言うなら飲まなきゃいいじゃねえか」と言われてしまうと、ぐうの音も出ませんけど、高い。でも、文句言いつつも素直に払い続けていくわけで。

そして第3のビール片手に「28円税金納めたぜ」と貧乏くさいことつぶやきながら、今宵も喉元まで出かかっているいろんな愚痴をビールと共に胃の奥底に飲み込むのであります。