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読書録:「メンズのための安産バイブル」

      2013/09/20

男性向けの出産本ってないの?

出産本といえば「たまごクラブ」かな、と意気込んで買うも、関連商品売りつけようという魂胆満載で読み疲れ。しかも女性視点がほぼ9割を占めた紙面構成に、「男は結局何すりゃいいんだ?」と途方に暮れた私のような人に最適な「男性向け出産バイブル」がこれ。「メンズ」って題名がなんかチャラいけどね。

 

出産前に男がどうすりゃいいか

世の中いろんな職業あるもんだなぁと思わせる「バースコーディネーター」の著者が、パートナー(妻)が今どういう状況にあるか、そのとき何をしたらいいか、どんな言葉をかけたらいいか、を場面場面で教えてくれます。

家事は身体が覚えれば、精神消耗は減るので、しばらくは辛抱を。

はい、頑張って家事のお手伝いをします。

食は「人を良くする」と書く。

はい、奥さんのためにも子供のためにもご飯作りもがんばります。

妊娠していない女性の1日の摂取カロリーは1800kcal。妊娠前期1950kcal、中期と後期で2150kcal。ご飯茶碗一杯が160kcal。妊娠したからといって増やしてよいのは、お茶碗1~2杯。

はい、奥さんの「妊娠中はお腹減るのよ」という言い訳にこの数字を出して反撃し、デブ化を阻止します。

状況状況で知っておくべきやるべき教えが的確で、かなり勉強になります。

もちろん産後の考え方も

「育児参加がその後の夫婦愛に影響!」という大学教授の研究データを基に、産後まで視野に入れたコミュニケーションのポイントなどは、知ってるだけでも後々の行動に変化があると思われます。

夫婦間の愛情関係の結婚年数による推移。夫の妻に対する愛情は結婚後6~14年目で上昇し、その後ほとんど維持。妻の夫に対する愛情は結婚後6~14年目までは維持されるが、それ以降は急激に下降。
→妻の夫に対する愛情度は夫の学歴や収入、職業、就労時間などはいっさい関係なく、「子供の乳幼児期における夫の育児参加度」に関係するという結果がある。育児参加の少なかった夫に対しては妻は愛情を感じなくなってしまう。
→「何をしてほしい?」ということを聞きながら、一緒に頑張ろうという思いを伝える。

「夫は愛情が現状維持で、妻は愛情が下降」ってもうこれ読んでがっくしですよ。世の中の男性陣、これかなり重要です!試験に出ます!まず、愛情の下降を少しでも止めるために「何してほしい?」と奥さんに聞きましょう。言わなきゃ伝わりません。「黙っててもわかるだろう」といった昭和の寡黙な男は、この平成の世では生きていけないみたいです。

哺乳類の中では、人間以外の動物はみんな歩けるようになってから生まれてくる。人間の赤ちゃんだけが「これ以上頭蓋骨が大きくなっては難産になるから」というわけで、歩けない状態で生まれてくる。
→産後しばらくは体外妊娠中のようなもの。まだおなかの中にいてもいいくらいなんだ、だから抱かれているのがあたりまえなんだ、という気持ちで付き合っていく。

といったような子供への接し方もレクチャー。そうか、ならずっと抱っこしていてあたりまえなんだな。

産後パニックはどうしようもない。今まで経験したことのない経験をするのだから、世界中の新米の親は全員パニック。

私はこの一文で大きく構えて子育てやればいいんだ!と気楽になりました。

 

出産って産む奥さん側だけがフィーチャーされがちです。自分の身体に変化あるわけでもないから正直現実感ゼロだし、何があっても受け入れなきゃいけないとかそんな器ねえよとプレッシャーだし、父親になるとか自信ないし、かなーりオレも不安なんだけど・・・という状態に救いの一冊なのです。

「出産本で男が読むべき一冊」に一番に挙げるのであれば間違いなくこの本です。現に知り合いにがんがん薦めてます。

■アマゾン:メンズのための安産バイブル (主婦の友ベストBOOKS)
■楽天ブックス:【送料無料】メンズのための安産バイブル [ 大葉ナナコ ]

しかし、もう在庫ないってことは絶版なのかな?いい本なんだけどな。そんな爆発的に売れるわけないネタなんだから出版社も腰を据えて売って欲しいものです。補充あるかもですし、電子書籍などは出ているようなのでリンクしておきますね。

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