育児書・子育て本にもう踊らされない!上手な付き合い方
2014/11/18
けっこうすぐに感化されやすい、管理人「ねむたい」(@kosodatedou)でございます。
育児本・子育て本・育児マニュアルをちょくちょく読みますが、「その場でなるほどと思う」→「2、3日はやってみる」→「忘れてそのうちやらなくなる」の繰り返し。ぐうたらです。
「これ、同じパターンをやったことあるな!」と思っていたら、昔どハマリして年間100冊以上読み漁った「自己啓発書」「ビジネス書」の時と同じ。すぐに感化されて「よっしゃ!明日からやろう!」→「2、3日はやってみる」→「そのうちやらなくなる」で、最終的に1%でも身についたら御の字。
実は「育児書」と「自己啓発書」の内容は、意外と似ていたりします。「気分高揚商法」とでも言いましょうか。「明日から、さあやるぞ!」と前向き、ポジティブシンキングで気分を高揚させはするけど、読者はそれで満足してしまって何も行動せずにそのうち読んだことさえ忘れる。儲かるのは、著者と出版社だけ、みたいな。
今回は、育児書をいろいろ読むうちにわかってきた「育児書・子育て本とどう付き合うべきか?」「うまく使いこなすにはどうしたいいのか?」を、わりとマジメに考えてみます。
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そもそも「育児」に答えなんてない
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子育てに責任のない、近所のおばちゃんや親戚が何気なく放つ言葉と一緒で、育児書の中身は「好き勝手言うもの」「無茶を言うもの」が相場です。
上から目線の育児書に、「そんなことわかっているけど、できないから藁にもすがる思いで読んでんだろーがっ」と文句を言いたくなることも多々あり。
本の内容は、著者がその育児や教育方法が「たまたま」うまくいっただけという経験則が中心。子育ては、教育現場で数を見てるから、数をこなしているから「これが正解だ!」と答えが単純に出る代物ではありません。
裏を返せば、断定が難しい「このやり方が正解かもね?」ばかりだから、子育て本がこれだけ世に売られているのでしょう。
本屋の育児書コーナーに行くと、「甘やかし子育て本」の横に「厳しくしつけろ本」があったりする矛盾。
この間読んだ、何人かが共著した育児書なんてひどいもんでした。編集者がもうちょっと本の枠組みをしっかり作って調整をすべきなのでしょうが、仕事を放棄した結果、1冊の中でひとりの著者の主張をもうひとりの著者が全否定するといった、むちゃくちゃな状態。思わず読んでいる途中で、ぶん投げました。
「子育ては答えがない」。育児書の中にあるものも、「答えかもしれない」けど「答えじゃないかもしれない」のです。
読者はどういう姿勢で育児書に臨めばいいのか
自分の感じ方に素直に従う
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まず読書の際の姿勢を改めたほうがいいと思うのです。「教えを乞う」と本を「先生」と崇めるようなスタイルから脱する。
単純に育児書の判断基準は、「役に立つか、役に立たないか」です。
このブログもそう。「すげー役に立つ」と思う人がいる一方、「んなこと知っとるわ、つまらん」という人もいる。
「ふむふむ、そうすればいいんだな」と自分が素直に感じて、反発も感じずに取り入れられるのであれば、それは読者にとって「合う」育児書です。
まず信じるべきは、育児書ではなく「自分」です。「自分の中の素直な感覚や価値観」。それらと、本と相性が合えば、おのずと本から吸収できることが増えます。
実践あるのみ
そして「へえ」と思っておしまいではなく、「実践」。何よりも「実践」あるのみ。
やってみると、思っていたより難しかったり、意外と合わないということも多い。そこから新たな気付きも生まれる。自分なりのアレンジも発生したりする。
それが親としての子育ての「筋肉」になります。
鵜呑みは禁物
育児書で特に危険だと思うのは、子どもの「発達の事例」や「いろんな数値」を鵜呑みにすること。
「発達に問題があるのではないか?」と焦る親心はわかりますが、子どもの成長はほんと人それぞれ。気付いたら、急激な変化や成長を遂げていることもあります。
本やネットの断片的な情報だけに煽られて、不安をただ膨張させるのではなく、きっちり裏を取る。心配して悶々とするくらいなら、さっさと医者などの専門家に問う。ひとつだけの情報を鵜呑みにして踊らされないようにしないと、ですよね。
本には従いすぎないこと
これはどの本にも言える
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育児書に限らず、どんなマニュアル本でもそうですが、「結局、自分が同意できるか?」「受け入れられるかどうか?」で内容を取捨選択するものです。
それが読書です。全部を受け入れて、全部吸収するなんて、自分で書いた本以外は無理!
「ここの考えは迎合できない」と思うだけでも読書をしたことの成果である。0.1%でも学んだことがあって残りの99.9%は完全に忘れ去ったとしても「その読書は成功した」と言っていい。僕は、バカみたいに読書をする中で、読書ってそんな気楽なものなんだと悟りました。
本なんて、我慢して、最初から最後まで全部読む必要もない。途中から読み出すのも、途中で投げ出すの読者のも自由。
特に「育児書」は偏った思考や論理の本も多いので、気楽に向かわないと疲れるだけです。
「これがいい」「これが正解」「これだけでいい」は、子育てにはありません。育児書は、正座して読む必要がない本なのです。「気に入ったところだけを参考にする」スタイルでいいのです。
余裕があれば、「気に入らないところ」も覚えておき、引き出しにしまっておけば、いつかどこかで役に立つかもね?
育児書に従いすぎない
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上で、結局信じるべきは「自分の感覚と価値観」だと書きました。
今まで生きてきてた環境や価値観を打ち捨てて、がらりと育児スタイルを180度方向転換するのは無理です。変えたい願望はあっても、そんなこと並大抵にはできません。
僕が、自分や妻を見て常々感じるのは、「人は自分が育てられてきたようにしか、自分の子を育てることはできない」ということ。
自分の根本は、今更変えられません。育児書から「あれもこれも全部学ぼう」という欲張りスタイルではなく、自分が親に育てられてきた中で良かったこと悪かったことの基準をとにかく大切にし、そこに「何を付け加えるか?」「どうすればもっと良くなるか?」という視点で育児書の「気に入ったところだけ」を参考にして取り入れていく。
そうやって肩の力を抜いて育児書と付き合っていくくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
子どもそれぞれの個性、育児をしている環境、親子の関係と、育児のスタイルは百人百様。「育児書には従いすぎない」という信念を一本持って、育児書と向き合っていく、日々の育児に向き合っていくのがベストだ。僕は、そう考えます。
僕が一番読み返している育児書です。
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