子どもと一緒に親子で作る「手作り知育おもちゃ」のススメ
ここ最近、我が家に「手作り知育おもちゃ」ブームが来ています。
良くできた既成品のおもちゃがこんなに安い価格で!っていっぱいありますので、わざわざ非効率な手作りしてまで遊ばんでも・・・という考え方も否定はしません。でも親子での手作りは、それはそれでやってみたらまあまあおもしろい。楽しい。
保育園だとこういうおもちゃ作りを日常的にやるのかもしれないけど、保育園に行っていない息子(3歳)と「お家でこんなの作ってみたよ」と、息子と遊ぶ中で気付いた「よりおもちゃ作りを楽しむコツ」を書いてみます。
Photo: Victory by Cristiano Betta
手作り知育おもちゃの師匠はこの本
参考にしているのはこちらの本です。
アイデア満載のなかなか良くできた本。「お人形遊び」や「色と形の遊び」「手先の遊び」といったように遊び方で分類。女の子向け・男の子向けなど、かなり幅広く80個以上のおもちゃの作り方が詳細に紹介されています。
主に3歳から6歳向け。遊び方を工夫すれば0歳・1歳・2歳でも楽しめる内容。
ものごとを記憶させたり、頭で考えたり、想像や運動を促す。これらのおもちゃで遊ぶことで子ども五感を刺激し、様々な体験や経験をさせようという構成です。
個々のおもちゃに「知育ポイント」が書かれていて、どんな風に遊ぶか?何を目的としているのか?のポイントが明確です。「パズルのおもちゃはこういう風に声掛けすれば効果的なのだな」と他のおもちゃへの応用も効いたりする。
アマゾンだと最初の目次など、ちょっとだけどんな内容か?が見られます。
例えばこんなのを作ってみた
僕は、産まれたときに母親のお腹の中に「手先の器用さ」というのを全部置き忘れてきてしまいまいまして、図工の成績が散々な子でした。僕が置き忘れた「器用さ」は弟が全部残らず回収して産まれ、現在ものづくりの仕事をしてかなり輝いています。
で、そんな不器用なやつが息子のために、妻に手伝ってもらいながら一所懸命おもちゃを作ったという。出来不出来は横に置いて、温かく見守ってやってください。
ところで、幼稚園や小学校では、「親子工作教室」みたいなシチュエーションでパパの招集あったりするんですかね?
今からあるかないかもわからないものに、不器用なオヤジはかなりびびっています。
話戻して、とりあえず本を見ながら知育おもちゃ作ってみた。
ハンバーガーショップごっこ
食器を洗うスポンジを切って、ポテトに見立てます。さすがの僕でもできる。簡単。
紙コップの下にチラシを丸めて詰め、上に折り紙を丸く切って置き、ストローを挿してドリンクっぽくしたり。コーラね。
本に掲載されているハンバーガー製作は、見事に途中で挫折しました。
これでお店の店員さんとお客さんに分かれて、注文やお金の受け渡しをして遊んでいます。
魚のボタンつなぎ
うちの息子はちょっと手先が鈍いので、本の中の「手先の遊び」のおもちゃを攻めてみた。
フェルトを魚の形に切り、しっぽにボタンを縫い付けるだけ。僕が魚の形に切り抜き、ボタンは妻につけてもらった。
魚の目の部分の切り込みと、しっぽの部分のボタンを、留めたりはずしたり。手先の器用さを鍛えられる(たぶん)。ボタンのサイズより目の切り込みはかなりゆるめに作ったほうが、留めはずしがしやすいです。
洋服のボタンを留める練習代わり。3歳も過ぎると、このレベルならできなくて癇癪を起こすこともなく、黙々とやってます。
汽車のマジックテープつなぎ
これも本の中では「手先の遊び」の一環。
レベル的には3歳には簡単ですが、単に「かわいいから」作っただけのようなもの。
フェルトを切り抜き、マジックテープで車両を連結できるように作ってあります。これは切り抜くのを息子に手伝ってもらいました。タイヤの縫い付けは妻で、一家総出の作品です。
今度、「数字の順」につなげさせるために、数字を車体につけるバージョンアップを計画中。頑張って10台まで増やすか。
ダンボールキッチンでおままごと
箱でキッチンのシンクを作ってみました。こういうダンボールで作るような大物も本の中にいくつかあります。
元はうちに死ぬほどあるアマゾンの箱です。写っているのは、息子の手。
最初は蛇口しかなかったのですが、「回すやつがない」と息子からクレームが出まして、水とお湯が出るようにハンドルを追加で作りました。
水が出ているように、蛇口から裁縫用で家にあった水色の糸を垂らしたのですが、ビニール紐や毛糸のほうが感じ出ますよね。そのうち変更します。
このキッチンで嬉しそうに野菜を洗ってます。洗ってるのは野菜のおもちゃはこれ。
関連記事 えっ?男の子でもおままごとするの?「はじめてのおままごと サラダセット」を買ってみた
なぜか、お寿司のおもちゃも一緒にじゃぶじゃぶ洗う斬新。
「コンロも作ってくれ」というので、手元にあったこれもアマゾンの箱にちょちょいとマジックで書いてコンロを作った。ブームが去り行き場のなかったシリコンスチーマーが、おもちゃの鍋になっています。
単にお皿に野菜を盛りつけていただけのおままごとが、ほぼ0円の材料費でスケールでっかく遊べるようになりました。
次は「まな板を置いて野菜を包丁で切るスペースが欲しい」と、広いキッチンへの夢がどんどん膨らむ主婦みたいな要望を容赦なくぶつけてくるので、そんな息子のためにパパは頑張らないといけません。
こうするとさらに「おもちゃ作り」をさらに楽しめる
ごちゃごちゃ考え過ぎないこと
いろいろ考えすぎて「これできるかなあ?」「やっぱりやめておこう」じゃなくて、「とりあえず作ってみる」
上のダンボールキッチンのシンクも、ハンドルは後付けですし、細かいディテールを気にするのは親だけで、子どもは遊べれば何でもいいみたいです。
とりあえず作って、子どもの遊ぶ様子を見ながら手を加えていく。ごちゃごちゃ考える前に「作ることだけを楽しめばいいのだ」という当たり前な発想にたどり着きました。
子どもと一緒に作ること
上の「魚のボタンつなぎ」は、子どもが寝た後に僕がフェルトを魚の形に切り、妻がボタンを縫いつけて、夫婦で夜なべして作りました。
翌朝、「すごいだろ!」とドヤ顔で息子に見せたところ、反応薄っ。
全然期待していた反応と違うがな・・・。
その後、息子とあーだこーだ言いながら別のおもちゃを作っていて、わかりました。「子どもが自ら作る課程を見たり、作るのに参加すると、その後のおもちゃへの食い付きや遊び方がまったく異なる」ことに。
どこかで展示したり飾るものではありません。別にどんな仕上がりになろうが問題ないので、子どもの好きなようにやらせつつ、「一緒に親子で作る作業」が大切なポイントなのだと気づいた。
これがわかった後に、材料購入も息子とお店に一緒に行って好きな色のものを選ばせたのですが、さらに食い付きが良くなりました。不思議なものです。
お休みの日は子どもと手作り知育おもちゃ遊び
この手の材料は大きめの100円ショップに行けば一通り揃います。息子とふたりで行ってケチらずに大人買いしたら、妻に「こんなにどうすんのよ」と怒られた。
既成品のおもちゃを買い与えるのも楽でいいですが、子どもとおもちゃを作る課程と時間が楽しい「手作り知育おもちゃ」
そもそもなにをもって「知育」となるのか定義が曖昧なので、少しでも目的があれば、作り方や遊び方も変わってくるかな程度でかしこまらなくていいと感じます。
実際やってみると、子どもが自ら参加して作ったおもちゃは、食い付きも違い、遊んでいる様子もだいぶ楽しそうで「やって良かったなあ」となるはずです。息子の記憶に残らずとも「パパとなんか一緒にやって楽しかった」のは感じ取って、将来につながってくれると信じている。
すぐに飽きられる可能性は大ですが、まあ良しとしましょう。来たるべき将来の「親子工作教室」に備えて、親の工作スキルも上がりますしね。
普段は仕事で忙しいパパも、時間があるお休みの日はちょっといつもと趣向を変えて、親子で「知育おもちゃを一緒に作ってみる」なんていかがでしょうか。
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