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読売子供新聞をお試し購読する前に親がちょっと知っておいたほうがいいこと。読売本社に突撃して漢字のふりがなや紙面構成の理由を聞いてきたので共有しておく。

      2017/09/29

読売子供新聞編集室のある読売新聞東京本社 (1)

僕が新聞を読む姿を見て、6歳(幼稚園年長)の息子が「自分も新聞を読みたい」と言い出した夏休み。

「じゃあ、子供でも読める子供新聞ってどこがいいのかな?」と、読売KODOMO新聞、朝日小学生新聞、毎日小学生新聞の3紙をとりあえずお試し。各販売店へ試読を依頼してあれこれ比較し、このブログでまとめてみました。

関連記事 読売KODOMO新聞、朝日小学生新聞、毎日小学生新聞を読んで比較してみた

3紙を読み比べる中で「あれっ?」となったポイント。

  • 朝日小学生新聞と毎日小学生新聞:記事内の全部の漢字にふりがながふってある。
  • 読売KODOMO新聞:1回登場してふりがなをふった漢字には、同じ記事内で2回目以降の出現に対してふりがながない。そして一部の漢字には最初からふりがなをふっていない。

「読売KODOMO新聞はスパルタだねえ、あはは」とブログに書いたところ。

このエントリーを読んでくれたらしく、読売KODOMO新聞の記者の方(本物!!)からメールが届いて「ルビ(ふりがな)のルールと今に至った経緯」を解説してくれた。

弱小ブログにいきなり中の人登場でびっくり。あははとのんきに笑ってる場合じゃない。

教えていただいたポイントを整理しておくと

  • 読売KODOMO新聞の創刊は2011年。創刊のテスト時には全ての漢字にふりがなをふっていたが真っ黒に。これでは読む気が失せるのでは?とふりがなを減らした経緯がある。
  • 小学校1年生の購読開始が多いので、小1で習う漢字にはふりがなをふらない。
  • 記事の前に戻るとわかるため、2回目登場以降の漢字にはふりがなをふらないルールあり。ふりがなは便利だが、完全にふりがな頼みも良くない。1本の記事はおおむね30行以内であり、さかのぼって探すことが可能だと考えている。その方が漢字を覚えるのではないか?という考え方にも基づく。
  • 購読開始が増える4月には「すべてにふりがなをふってもらいたい」との要望もあるが、数か月たつとなくなり、むしろ「漢字を読めるようになった」という声が出てくる。

いやあ、こういう考え方に基づいて漢字のふりがなをふっているんだよと解説してもらわないと、まず読者はわからない。理由がわかっているのとわかっていないのでは、子どもへの読み方指南がまったく異なってきます。

これは教えてもらえてよかった。購読開始した家庭にこういうのを解説した「読み方ガイド」を1枚作って配ったらいいのにね。読み方はそれぞれの家庭に任せる、それもいいけどその前段階の誘導は必要では?

で、読売KODOMO新聞の記者さんとメールのやり取りをする中で「お時間がありましたらぜひお子様と新聞社見学に来てみてください」とお誘いをいただいた。

おもしろそう。二つ返事で「行きます!」

返事をした時、子供新聞どこにするよ?読売?朝日?毎日?と切迫感ゼロで検討してんだかしてないんだか、ダラダラしてた我が家。

天下の読売新聞本社へ乗り込むのに「実はおたくの新聞取ってません」「読者じゃないんです」なんて死んでも言えない。すぐさま近所の販売店へ電話し、読売KODOMO新聞を速攻で購読開始。販売店には渋られたが、バックナンバー1ヶ月分も強引に頼み込んで取り寄せてもらった。

そして、ひたすら親子で熟読。

僕は並行して読売新聞が公表している読売KODOMO新聞の媒体資料データをネットから探し出し、子供読者の学年と性別の分布から、購読世帯の傾向や各ページの広告費がいくらかまでを全て頭に叩き込み。

準備万端で、読売本社へいざ行かん!

長いな、前フリ。

まとめると、読売KODOMO新聞をお試しで読んでブログに好き勝手書いたらなぜか読売新聞の東京本社へ行くことになった。

実際に息子と一緒に本社へ突撃し、読売KODOMO新聞はどうやって作られているの?これはどういう意味や意図があるの?記者さんたちはどんなこと考えて作っているの?とあれこれ聞いてきたので現場リポートします。

作り手側の意図を親は知っておいたほうがいいと思う。読売KODOMO新聞の読み方が確実に変わります。

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30秒でわかる「読売KODOMO新聞とは?」

まず、読売本社へ乗り込む前に「読売KODOMO新聞の基本」をおさらいしておきます。

 

読売KODOMO新聞とは?

  • 2011年3月3日創刊。第2号の発行日が3月10日。その翌日に東日本大震災。
  • 毎週木曜日の週1回発行。休刊日なし。
  • 月額500円。1ヶ月に木曜日が4回でも5回でも変わらず500円。
  • 大人の新聞の「半分サイズ」のタブロイド判。子どもが扱いやすいサイズ。

読売子供新聞の大きさは普通の新聞の半分サイズ

  • カラー20ページ。これは毎号変わらない。
  • 20ページのうち7ページを「小学館」が編集協力。
  • ニュースからスポーツ、社会、時事ワードの解説といった「ニュース面」と、ファッションや学習漫画などの「バラエティ面」、英会話や学習コラム、中学入試過去問題といった「学習コンテンツ面」。大まかに3つの分野から成り立つ紙面構成。
  • 子どもの読者は未就学児~中学生まで幅広い。読者の中心層は小学3・4・5年生。小学校6年生になると姉妹紙「読売中高生新聞」へステップアップする子が多い。
  • 読売KODOMO新聞の販売部数は19万2,468部(2015年)で子供新聞シェア1位。2位は朝日小学生新聞の9万9,325部。3位は毎日小学生新聞で9万9,000部。

朝日小学生新聞が1967年4月創刊で50年、毎日小学生新聞は1936年12月創刊なので80年以上やっている。読売KODOMO新聞はまだ創刊から数年ながらも、子供新聞ではぶっちぎりの人気で発行部数NO.1です。

ちなみに大人が読む新聞本紙の業界順位(2016年)は

  • 1位:読売:895万部
  • 2位:朝日:641万部
  • 3位:毎日:305万部
  • 4位:日経:272万部
  • 5位:産経:158万部

となっています。日本新聞協会調べ。

 

読売KODOMO新聞編集室突撃レポート

読売新聞は小学校4年生以上を対象に会社見学、印刷工場見学の申し込みを受け付けています。これは公式にやっている見学ツアー。

参考 読売新聞「会社・印刷工場見学」

読売KODOMO新聞の見学は公式にはやってません。今回は記者さんとの繋がりで通常業務の傍ら個人的にお誘いをいただいた非公式訪問となりますことをご承知おきください。

非公式ながらも見学リポートのブログへのアップは事前に許可をいただいてます。これ書いちゃだめとかは特に言われてないから好きに書く。

 

いざ読売新聞東京本社へ

読売新聞東京本社のビルは、東京都千代田区大手町にあります。地上33階、地下3階。

読売子供新聞編集室のある読売新聞東京本社 (2)

土地カンのない人に説明すると、JR東京駅に近いエリア、丸の内や大手町といった高層ビルが立ち並ぶ日本で一番のオフィス街にあります。隣のビルは産経新聞の本社、横のビルの名前はKDDIビルだからKDDIの本社だと思っていたけど今調べたらKDDIの本社は飯田橋にあるんだね。

JR東京駅から読売新聞東京本社まで距離にして900メートル、徒歩11分。映画「シン・ゴジラ」でゴジラに潰されたか、ヤシオリ作戦の爆発で吹き飛んでる距離です。わからんか。

このビルは旧社屋から新しく建て直され2013年11月に竣工、2014年1月よりここで業務開始。普通の企業だと土日や祝日の休みに引っ越しできるけど、新聞社は業務を止められないから引っ越し大変そうです。

本社への見学は6歳の息子と僕のふたりで突撃。妻はお買い物へ行きたいらしく、別行動。

本社1階のロビーに掲げられている日本画家 横山大観のどでかい富士山が描かれた作品をすごいなあと口を開けて息子と見ていたら、待ち合わせをしていたKODOMO新聞の記者さんに声をかけられました。

優しそうな方で、聞いたら僕と同年代。幼稚園のお子さんがいらっしゃるとのこと。

記者さんに案内していただき、この2本立てで見学してきました。

  1. 読売新聞の歴史と新聞はどうやって作られるかを学ぼう。
  2. 読売KODOMO新聞を作る現場を見てみよう。

 

読売新聞の歴史と新聞はどうやって作られるかを学ぼう

読売新聞東京本社の下の階のフロアは「よみうり大手町ホール」と言い、イベントやコンサートができる貸しホールになってます。

その共有部分の一角なのか、2階の誰でも入れるスペースに読売新聞の歴史や新聞がどうやって作られているか?の展示コースがあります。

内容はうちの幼稚園児にはちと早かったか。小学生の社会科見学なら十分に理解できるレベルです。

新聞の歴史などはネットで検索すれば細かく出てきますし、このエントリーでの説明はさらっと流す。

読売新聞が出来るまでと歴史 (2)

読売新聞が出来るまでと歴史 (4)

読売新聞の名前の由来から

読売新聞が出来るまでと歴史 (3)

「オリンピックを表す「五輪」という言葉は読売新聞の運動部記者が考案した。これはオリンピックのマークの輪っか5個と宮本武蔵が書いた兵法書「五輪書」から来ている」

「「駅伝」は読売新聞の社会部記者が考案したものである」

といった雑学まで、いろいろ教えてもらう。

そういや、お正月にやる箱根駅伝のスタートとゴールは読売本社の前の道です。

読売本社の前の道が箱根駅伝のスタートとゴール

新聞のカラー印刷の仕組みも学べるようになっています。

読売新聞が出来るまでと歴史 (9)

読売新聞が出来るまでと歴史 (1)

記者さんから直接聞く「記者の1日」が興味深い。

読売新聞の記者の1日 (1)

新聞社自体が夜型。午前1時ごろが朝刊の最終締め切り時間で、これは新聞各社で協定があり横並びに決められているそう。オリンピックの時は協定が解除されます。

各紙の印刷上がりが揃う午前3時に電話がかかってきて「朝刊で他紙に抜かれているぞ」と記者へ情報が入ることも。そこから寝るにも寝られない。そのまま朝、直接取材に赴いてその日の夕刊に間に合うように記事を書いたり。

夜討ち朝駆けってまだ今の時代もあるみたいですし、事件が起こればすぐさま飛んでいくのが記者の仕事。マスコミ業界は激務だと話には聞いてましたが、なんぼ高給取りでも新聞社勤務ってかなり過酷な職業だと感じました。

流行りの「働き方改革」。新聞上でもいろいろ報道してますけど、その新聞作ってる現場がめちゃくちゃ過酷じゃないですかと思わずツッコんでしまった。さすがの大企業なのでビル内に保育所も完備されていますが、育児中のパパ・ママで記者なんて、ちゃんと生活回るのかなと他人事ながら心配になります。

 

読売KODOMO新聞を作る現場を見てみよう

読売新聞の記者の1日 (2)

続いて、実際の新聞を作っている編集局を見せてもらいます。ここはセキュリティゲートを通過せねばならず、一般の人は入れない。

編集局内の写真撮影はNGです。情報を扱う会社なので当然と言えば当然。写真がないゆえ、わかりにくいのは申し訳ないです。

まだビルが新しいため、社内はすごくキレイ。

記者のデスクのオフィスチェアが全てイトーキの名作「エフチェア」という前傾姿勢をサポートしてくれる椅子で統一されており、それが何百脚と並んでいる。背面メッシュがストライプレイヤー(ランクが上で一番高いモデル)なので見た目もかっこよく整然としたオフィスです。もっとごちゃごちゃしてんのかと思った。

新聞づくりのメインである編集局は広々と3階分3フロアに陣取っており、フロア真ん中部分がブチ抜きの吹き抜け構造。吹き抜け1階部分に大きな楕円形のテーブルがでーんと置いてあります。

ここで各部の偉い人たちが朝と夕方に紙面構成や内容を調整する会議を行い、新聞を作っていくんだそう。今どういう状況か、記者たちは上のフロアから会議の様子を覗き込める。

わかりやすく言うなら、吹き抜けのショッピングモールにて、上の階から下のフロアでわいわいやってるイベントを覗き込む感じです。

小説「クライマーズ・ハイ(横山秀夫著)」みたいに編集会議が白熱して胸ぐらのつかみ合いとかしたりすんのかな、ないよな、普通は揉めそうなら事前に調整しておくでしょ、なんて考えつつ。実際に世界1位の発行部数を誇る巨大新聞社の中枢を目の当たりにするとテンションが上がります。

3フロアにはいろんな部が散らばっていて、読売新聞の心臓にあたる楕円形テーブルの周囲は政治部など重要な部が取り囲んでいる。KODOMO新聞の編集室はその上のさらに上の階、楕円形テーブルから遠いところにあります。うむ。

  • KODOMO新聞編集室は8人の記者と編集長のチーム。
  • 記者は社会部の記事も書いており、KODOMO新聞の専任ではない。
  • 毎週木曜日発行で「火曜日」が締め切り。なので、水曜日の出来事が入れられない。過去、上野動物園のパンダの赤ちゃんのニュースをKODOMO新聞に掲載したら締め切り後の水曜日に死んでしまい、木曜日朝に届いた新聞ではまだ元気に生きている設定で困ったとのこと。突発的なニュースは別紙で印刷して挿し込むしかない。
  • 木曜日の午後に編集会議があり、新たな翌週木曜日発行の紙面に向けて1週間がスタートするスケジュール。

読売KODOMO新聞はこんな体制とスケジュールで作られている。

実際に記者の席にてパソコンで記事を書いたり写真を挿し込む作業を見させてもらいました。記事の変更履歴や校閲部で修正が入った所は、直した箇所がすぐにチェックできるようすべてシステムで管理されています。

文章の表現を何度も変えた変更履歴がずらっと残っており、読む側としては一瞬で読み終わってしまうひとつの記事に、いろんな人の手と時間がかけられているのがよくわかる。

印刷されて世に出てしまえば修正のきかない新聞です。公開した後に誤字脱字に気づいてやべやべと直しているうちのブログとはわけが違う。

表現や単位ひとつとっても細かいルールがあり、使う写真も権利の問題や写り込んでいる内容で掲載NGがあったりとやたらと細かい。それに「子ども向け」というフィルターが加わるので、もう一段階、細部まで気を使っている感じです。

例えば、太平洋を流れる「黒潮」を解説するイラストひとつとっても。

最初は普通の日本地図に海流を書き込んだものを作り、どうやったら子どもに伝わりやすいか?と考えてわざわざイラスト化。海流の色にまで細かく気を払って修正を加えた結果の最終バージョンがこちらです。

読売子供新聞 (3)

表紙の見出しも内容に合わせてイラストレーターに発注しているのだそう。言われてみればこんなフォント、世の中にない。

子どもにとって見やすく、わかりやすく。まったく意識していなかったけど、見出しまで毎号作り込んでいるとは。

読売子供新聞 (1)

読売KODOMO新聞は週刊なので突発的なニュースによる1面差し替えはあまりないとのことでした。が、僕らが見学した時に見せてもらった来週発行予定の紙面から、大きなニュースが入った影響で実際に手元へ届いた新聞は1面~3面が丸々差し替えられていました。

新聞社にとって差し替えなんて常に想定内なのでしょうけど、ほぼ出来上がっていた内容から数日で新たに全部組み直してビシっと何ごともなかったかのように自宅へ届いた新聞には感心した。

幻のボツ紙面を見ているだけに息子もニュースの大小や優先順位の存在をすんなり理解した様子。すごくいい経験をさせてもらいました。

新聞社って殺気立って殺伐としており、子連れでウロウロしてたらどやされるんじゃないかとびびりながら行ったのですがそんなことはまったくない。非常に穏やかな雰囲気でございました。

結局、元気な幼稚園児を連れた親子が編集室の皆さんの仕事を邪魔しにいっただけみたいな。そんな親子を、編集長を始め他の記者さんたちもやさしく受け入れてくださり、感謝です。ありがとうございました。

 

親がちょっと知っておいたほうがいいこと

読売子供新聞 (2)

記者さんから話を聞いて「そうなのか!」「そういうことか!」と気付くことがたくさん。

その中でも「これは親が事前に知っておいたほうがいい」と思うポイントを整理しておきます。

  • 漢字のふりがなのように他にルールはあるの?
  • 小学館の編集協力ってどんな協力をしてもらってるの?
  • 四角い記事を積み上げる紙面構成をあえて取る理由とは?

 

その他に記事を書く時のルールはあるの?

一番最初に記者さんからメールから教えてもらった「漢字のふりがなのルール」

  • 小学校1年生の購読開始が多いので、小1で習う漢字にはふりがなをふらない。
  • 記事の前に戻ればわかるため、2回目登場以降の漢字にはふりがなをふらない。

以外にもこんなルールがあるとのこと。

いっぱい聞いたけどありすぎて書ききれないため、なるほどと思った主要なものだけまとめておく。

  • 「にほん」「にっぽん」と2つの読み方があるので「日本」にはふりがなをふらない。しかし「日本郵便」といった固有名詞の場合は「にっぽんゆうびん」と必ずふる。自明なので「読売」にはふりがなをふらない。など、小1で習う漢字以外にもふりがながないパターンあり。
  • 読みにくいので漢字の連続は避ける。
  • 黒っぽくなるので画数の多い漢字は避ける。
  • ひとつの記事は読みやすい30行以内とする。
  • わかりやすい写真やイラストをどんな記事にも必ずつける。

こういった子ども向けの新聞ならではの細かいルールを決め、編集室内で共有しているようです。

読売KODOMO新聞の漢字のふりがなに関して、現状、うちの6歳児(幼稚園年長)は読売スパルタ仕様に四苦八苦しています。

小学校1年生レベルの漢字がまだ全て読めないですし、2度めの登場漢字も前にふりがなつきで出てきているのをすぐに忘れ、読めない!わからない!と大騒ぎ。「前に同じ漢字があるんじゃない?」と、しょっちゅう親が横から言ってます。

【黒潮に異変】というニュースでそれぞれの漢字にふりがながついているものの、2度目の「黒潮」登場に読めなくて素直に前にさかのぼる。→ 似ている漢字の「異変」の「異」が目に入ってしまい、早とちりで「黒潮」の「黒」を「い」と読み「残りの潮はなんて読むの?」とパニック。

時事ニュースにそんな漢字の読み方クイズみたいなの放り込んでくるわけねえだろうと親は思うのですが、子どもは視野が狭く、万事この調子。親と一緒に音読してようやくひとつの記事が最後まで落ち着いて読めています。

やはり幼稚園児が単独で黙々と読むには(こんな姿を期待しちゃうのですが)、フルでふりがながないと厳しいです。

漢字は読めるが意味がわからず聞いてくる。漢字の読み方も意味もわからず全て聞いてくる。親が忙しい朝の時間帯など、後者は対応しきれません。我が家は今のところまだ背伸びをしながら購読している状態です。

 

小学館の役割と四角い記事を積み上げる理由とは?

読売KODOMO新聞20ページのうち、7ページを小学館が編集協力しています。

読売KODOMO新聞構成1

読売KODOMO新聞構成2

引用 読売KODOMO新聞媒体資料

「編集協力」の協力レベルがよくわからなかったのですが、詳しく聞いたところ担当ページは小学館が全部作っている分業制だそう。

長年の学習雑誌(例:小学一年生)や図鑑作りなどで培った情報提供により、主にエンタメ分野の紙面を小学館が担当。

読売子供新聞の小学館編集協力ページ

読売子供新聞の小学館編集協力ページ_エンタメ

そして子ども向けコンテンツ作成のノウハウなども、小学館から教えてもらっているとのこと。

子どもは「どこから読むのか?」さえわかってない。リード(タイトル)から読み始めることを知らない。いきなり途中から読み出したりもする。

どういったレイアウトが子どもにとって読みやすいか?どうやればきちんと読めるように子どもを導けるか?のノウハウは、まだ歴史の浅い読売KODOMO新聞より、昔から子ども向けコンテンツを作ってきた実績のある小学館が勝っています。

例えば、読売KODOMO新聞は四角の記事を積み上げる箱組みになっている。これは「田んぼ」と業界用語で言うらしいのですが、新聞社では絶対にやらないしやっちゃいけないらしい。

でも読売KODOMO新聞は「あえて」全て四角の記事で組んである。

読売子供新聞は子どもの読みやすい四角の記事

読売子供新聞の箱組みの理由

その理由は

  • 記事を四角にすることで文字があちこち飛ばずにそのスペースだけを子どもが安心して読めるから。
  • 小さなコマ割りにしてどこから読んでもいいようにしているから。
  • 子どもがハサミで切り抜きしやすいから。

大人の新聞でありえない手法も、子どもにとってベストな紙面作りの手法なので採用する。

そういうノウハウを小学館と協力することで紙面に活かしているそう。新聞の記事の組み方ひとつとっても、子どもの読者のことを考え抜いて「今の状態」だということがよくわかります。

これは教えてもらわないと、何年KODOMO新聞を取っても気がつかない可能性大です。

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さいごにまとめ

作り手の想い

記者さんに「何を大事にしてどういう想いでKODOMO新聞作ってるのか?」と聞いたところ

「新聞を通じて子どもに好奇心や動くきっかけを与えたいんです」

この回答が印象的でした。

「同じ年齢の子どもが頑張っているよと大人が教えるのでなく、同じ年齢の子どもが頑張っている姿を新聞から見て自ら何かを感じ取って欲しい。そして行動に移して欲しい。それをつなぐのがKODOMO新聞の役目です」

新聞をきっかけに、環境問題に取り組む自由研究や募金といった子どもの自発的な行動へつながっている好事例もあるとのこと。そういった活動の結果も、子どもたちが参加する写真と共にKODOMO新聞の紙面には掲載されています。それがまた次へつながっていく。

また記事によって考えるきっかけや、何かを変える必要性を感じてもらいたい。賛否両論はあるだろうけど、あえて子どもが読んで心を痛めるようなテーマ(例:ペットの殺処分問題など)を掲載したりもしているそう。

子どもへニュースを伝えるだけが新聞の役割ではない。

「子どもが興味を持つこと」「子どもがおもしろいと感じること」「親が読ませたいこと」「日本にとって重要なこと」それらのバランスを考え、価値を押し付けないようにしながら「熱量を持って伝えたい」

「これが難しい」との言葉が印象深いです。

 

内情を知ることで読者も見えてくるものがある

子供新聞って「子供向けなので大人の新聞のレベルを下げて単にやさしくしているだけの新聞」って思いがち。

それは違う。

読売を例にするのであれば、KODOMO新聞は「未就学児と小学生へ向けた切り口」で、中高生新聞は「中学生と高校生へ向けた切り口」で。今伝えたいニュースをそれぞれの読者へ向け、新聞社のフィルターを通し、選び抜いてわかりやすく届ける。

これが子供新聞です。片手間で作っているわけではない。実際に作っている現場を見てよくわかった。

情報の選定と伝達なんて親がやったら手間がかかってしょうがないことを代理でやってくれていると考えれば、その切り口への対価として購読料を支払う意義も見えてきます。

部数ガタ落ちで誰が見ても落ち目なのは明らかなのに、いまだに紙を重視。全国の販売店網とそこで働く人たちも守らねばならぬジレンマに縛られ、いつになってもデジタルに移行できない大人の新聞の事情は横に置いておく。

大人の新聞と異なり、子供新聞は新聞という名前はついていますがまったく別もののコンテンツと言える。もうちょっとうまく子どものいる家庭へアピールすればいいのに、とは思います。

今回、作り手である記者さんと直接話をして感じたのは「やってることの根拠がまったく読者へ伝わってない」です。

お金を払うのは親でいろんなことを期待して購読している。期待しなきゃ契約しない。

親に対して「読売KODOMO新聞はこういう考えを持って作っている」「こういう根拠があるためこうした」といった作り手の意図をもうちょっと教えてくれてもいいんじゃないのかと思うのです。漢字のふりがなルールにしかり。田んぼ紙面にしかり。

作り手側の想いや意図を親が知ることによって見える視界は異なってくる。作り手と同じ目線を共有し、方針に対して納得した上で購読すれば、新聞を通じて一緒に過ごす子どもとの時間、子どもの導き方、親の行動が変わります。

読売本社に行って話を聞いた前と後、今の自分がまさにそうだから。新聞の読み方と、新聞を介した息子との接し方が劇的に変わりました。

どうやったって、子供新聞の購読は教育の何らかしらの効果を求めてしまうもの。どういう過程を経て「今、こうなっている」「だからこうしている」という作り手の意図を親が理解していれば、効果も見えやすくなり満足感も高まると考えます。

「新聞を読む子、きちんと読み方を知っている子に育って欲しい」

そう記者さんが言ってました。これは僕も同意するし、親はみんなそう思って子どもへ新聞を与えている。

子ども達が大人になりその頃には新聞なくなってるかもしれないけど、自分で判断した結果、別に新聞を読まなくたっていい。ただし、きちんと新聞の読み方と活用方法、主義主張を鵜呑みにせずその背景や裏まで考えられる視野の広さとリテラシーは身につけておいて欲しい。

各家庭の教育方針にもよるし、いろんな方法が世の中にはありますが、子供向けの新聞は家庭内における教育コンテンツのひとつとして検討に値する存在です。今でも。間違いなく。

そして、読売KODOMO新聞の購読検討の際には、上で書いた「作る側のルール」「作り手の意図」を頭の片隅に置いて意識しながら、お試し、実際の購読をしてみると読み方が確実に変わってくる。

そう強く思った次第であります。はい。

 - モノのレビュー/使用感, 子供に関するモノ

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Comment

  1. 育休辞めて専業主婦 より:

    小学生高学年向けと言うのになんで読売にしたのかなぁと思っていましたが、こういうことだったんですね。
    すごいご縁ですね(L.L.Beanといい)、とても貴重な経験でしたね!

    うちは主人に一般紙は絶対読まないと反対され、確かに時間もない中無理だと思い、子ども新聞のみ取ることにしました。
    どこも興味を引く特集があって甲乙つけがたかったですが、私しか読まないので文字の一番多い毎日にしました。
    フリーペーパーサイズで食卓に置きながら読めるし、隅々まで読みこなせた新聞はこれが初めてかもしれないです(^^;
    それと普段がスマホニュースばかりで、活字に飢えていたような気がします。

    最近子供の「なんで」攻めがひどくて、いろいろ知識を増やしたいです。
    「なんで風が吹くの?」特集してくれないかなぁ?(笑)

    • 育休辞めて専業主婦さん

      コメントありがとうございます。

      おかげさまでブログやってていろんなご縁を感じております。好き勝手書いても怒らない懐の広い企業さんばかりでありがたいです。

      子供新聞も地方紙含めて各社種類があり、甲乙つけがたいのはおっしゃる通りで悩みますよね。それぞれの作り手の意図やこだわりがあるのでそういうのきちんと比べられる機会があれば、なお親にとってはいいと思うのですがそこの判断基準が現状提示されていない。出向いて実際に見て聞いて、記者さんとも意見交換してきました。

      朝日と毎日も声かけてくれればすぐに聞きに行きますけど。

      子どもの「なんで」熱は親も大変ですよね。今はネットがあるからGoogleに聞けばなんとかなりますが、昔の親はどうしていたんだろうと不思議です。

      毎日小学生新聞の感想、またぜひお聞かせください。今後ともブログともども宜しくお願い申し上げます。

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