コイズミのこたつ買ったからおすすめレビューをしてみる
2016/01/09
やっぱり日本人の冬は「こたつ」でしょ。
学生時代から10年以上使っていた、我が家のこたつの温度調節機能がご機嫌ななめ。うちには天板をトミカでガリガリ傷つけたりする無邪気な幼児がいるため、新しいこたつを買うのはもうちょい先にしたい。あと個人的な愛着もあるのでそのまま使い続けたい。
しかし「古いこたつが火でも噴いたらシャレにならないでしょ」とあんまり聞いたことのないシチュエーションを盾に妻から押し切られ、買い替えを決意いたしました。
とりあえずいつもどおりの下調べをしまくると、こたつのレビューをそもそも書いている人がいない。まったくいない。
「販売台数減ってるみたいだし、何の変哲もないこたつのレビューなんて普通しないわな」と思いつつ、奇特なひとりに立候補してレビューを書いてみることにします。購入した家具調こたつ「KOIZUMI(コイズミ) KTR-3351」の使用レビュー。
これからこたつを買おうと思っている人のお役に立てますと幸いです。
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1分でわかる「こたつの選び方」
こたつのココを見る!
まず決めてしまわないと話が一向に進まないポイントが3つ。
- 設置場所の広さと何人で使うのか?
- 脚の高さ(ダイニングテーブルタイプ・座卓タイプ)と、形(四角・長方形・円形)の希望は?
- 脚は工具で取り外しできる「固定脚」か、折りたたみが可能で収納に便利な「折りたたみ脚」か? だいたいが固定脚しかないよ。
形は、正方形だと「80cm✕80cm」か、「90cm✕90cm」が主流。一人暮らしの部屋によくあるやつ。
長方形だと「105cm✕75cm」から。横105cmに大人2人が並ぶのはキツい。120cm以上は必要です。
円形は角がないので人が増えたら詰めて座れるため便利。直径80cmで3人まで、直径100cmなら4人いけます。円形はそもそもの商品ラインナップが少数ですが。
今さらですけど、こたつは「こたつ布団」というさらに場所を取る物体を設置しないとパフォーマンスを最大限に発揮できないアイテムであり、こたつ布団までを考慮した設置場所をシミュレーションしないといけません。
その他に
- テーブルに使われている素材の質。
- ヒーターが薄型か。高機能か。今は布団のいらない遠赤外線ヒーターもある。
- 人感センサー消し忘れ防止機能、消臭、電子スイッチなどの付加機能。
- 消費電力と電気代。
このあたりがこたつのランクと価格を決定しており、ピンからキリまであります。
なお、価格.comやAmazonのこたつ売れ筋ランキングを見ると一発でわかりますが、メーカーは「山善(YAMAZEN)」と「小泉成器(KOIZUMI)」が上位をほぼ独占してます。ヤマゼン7割、コイズミ3割くらい。はっきり言って、メーカーはこの二択しかありません。
「家具調」って何だ?
ちょっと寄り道。
買う前に、ちょっとひっかかった「家具調こたつ」の「家具調(かぐちょう)」って何だ?
調べてみました。
家具調(かぐちょう)とは、デザインの一つの呼称。天然木もしくは化粧合板などによる木目調が用いられるのが特徴。
社団法人日本家具工業連合会によると、家具調こたつに、定義はないという。
一年中テーブルとしても活用できるものが対象となることが多いが、その中でも「デザイン性の高いテーブル」や「木製であるもの」を、メーカーや販売店などが独自の基準で呼んでいるのが現状とのこと。
引用 ウィキペディア「家具調」
メーカーのイメージ戦略としてなんとなく「家具調」を使っているようですが、ユーザーにとって、この「家具調」のあるなしが問題になってくる時が1回だけあります。
それはこたつを「捨てる時」
買う前から捨てる話をするのもなんですが、こたつを自治体の粗大ごみ有料回収で引き取ってもらう時、「家具調こたつ」と「こたつ」で料金の違いがある自治体があります。もちろん「家具調」がつくほうが、処分料金が高い。
メーカーが好き勝手つけている「家具調」なので、何をもって「家具調」とするのか。素材や大きさや重さなどそれぞれの自治体で区切りがあるようなので、「うちのって家具調なの?」とわからなければ直接聞いてみるしかありません。
コイズミのコタツKTR-3351使用レビュー
なぜこのモデルを買ったのか
まずこたつの実物を見ないことには話が始まらない。東京都内の家電量販店3店舗を回ったところ、どこもこたつの実物展示自体が少ないのです。
和室が減ってフローリングが主流となり、床生活を日本人がしなくなったため、1980年頃をピークにこたつの販売台数は減少しているとのこと。メーカーの暖房器具カタログも、こたつの掲載は一番最後だし。
家電量販店の季節家電コーナーでも、ホットカーペットや電気ストープ、セラミックヒーターが売り場を占拠しています。
こたつは場所を取るため、店頭では3台、4台と上に積み上げて展示してあり、商品イメージもへったくれもありません。「大きさ」と「木の質感」を見られるだけ。あとはチェックのしようがない。機能的な部分や使用感は、えいやあで買って実際に使ってみるしかないです。
展示はどこもヤマゼンは見当たらず、コイズミの展示が多い傾向にあります。家電量販店での販売力はコイズミが強そう。
必然的に実物が見られないヤマゼンは候補から落ち、コイズミ一本に。
自分と妻、息子の3人で使うのでサイズは105cm✕75cm。予算の兼ねあいと、店頭で見た中で一番木の質感がナチュラルかつシンプルだったので「KOIZUMI KTR-3351」を選びました。
上位機種の「KTR-3350S」は、人がいないと5分後に自動通電オフになる「人感センサー」がついているだけの差。
この機能に特に価値を見いだせなかったため、下位機種を送料無料のAmazonで購入しました。だって家電量販店、配送料3,000円も取るんだもん。
こたつの各部分をチェックしてみる
形など全体像は公式サイトやカタログで見られるので、細かい部分をお伝えしていきます。
コイズミの「KTR-3351」は、梱包質量19kg。天板だけで6kgあります。重いです。
脚は付属の蝶ネジでくるくる回して固定するだけ。工具は必要ありません。組み立てはものの10分もかからない。
こたつが入っていたどでかい梱包ダンボールを、捨てるためにカッターで細かくして袋詰めするほうがよっぽど時間がかかりました。
こたつの台、両サイドにはワンタッチ金具がついていて
オフシーズンにテーブルとして使う際には天板裏側の溝と合わせることで、天板がずれません。
オンシーズンのこたつとして使う際には、このワンタッチ金具が飛び出ているとこたつ布団にひっかかってしまうので、飛び出た金具部分を引っ込めて使うことができます。
コイズミのこたつが特に優れているポイントは、全部のモデルの「つぎ脚」がついていること。付属の脚を継ぎ足すことで、こたつ高さをさらに5cm高くすることが可能です。
例えば、寝っ転がっていて出ようしたら腰骨をこたつにしこたま打ち付けて「痛ッ!」とならない。まあそういうことです。
つぎ脚をする際に使う工具も標準でついており、つぎ脚4個はこたつの台部分にくっつけておけるので保管場所に悩むようなこともありません。
遠赤消臭ヒーター部分も薄型で飛び出ていないので、足や身体がぶつかりにくいです。
温度調節が手元でできるコントローラー。手のひらサイズで馴染みがいいです。
天板は天然木で加工がされており、ツルツルではなくザラっとした質感です。高級感は言うほどありませんが、落ち着いたナチュラルな感じ。
天板は息子が遊ぶおもちゃで傷がつきやすいとも思いませんし、お絵かきではみ出したクレヨンもすぐに拭けば落ちます。
1ヶ月使ってみた感想
いたって「普通のこたつ」です。こたつがWi-Fiに接続できるとか画期的な機能もなく、これ読んでくれている方が想像している以上でも以下でもございません。
こんなものと言えばこんなもの。細かいところはおおむね満足しています。
使ってみないとわからなかったのですが、天板のへりの幅が3cmほどあるため、小さな子どもはここに茶碗などをひっかけて、中のものをこぼすことがあります。妙なところに鬼門あり。
付属のつぎ脚は使ってません。しかし、つぎ脚がなくとも標準36cmの高さと薄型ヒーターでこたつに寝転がっても身体にぶつかるようなことはありません。
こたつ布団と使うとさらに天板の高さがかさ上げされ、子どもが届かなくなってしまうので要調整です。
ヒーターの熱効率がいいのか、コントローラーの「1」か「2」の温度で暖かさは十分です。いちおう強の「5」までありますが、まず使うことはなさそう。
気になっていた電気代は、カタログ数値によると、1時間使用して5.1円。1日6時間使って30円。1ヶ月の電気代900円ですね。
同じコイズミの2畳のホットカーペットを1時間使用しての電気代は8.1円。1日6時間使って48円。1ヶ月で1,440円です。こたつの暖房効率の良さを感じる日々です。
おまけ:一緒に買ったこたつ布団はダメ
こたつ布団は、妻が楽天で見つけたものをそのまま買いました。これ買った。
Amazonで売れ筋だった、フリース素材のペラペラ布団は寒いので、それなりに厚みのあるものをチョイス。楽天の売れ筋ランキング上位でもあったので。
参考 楽天市場「こたつ用掛け布団ランキング」
落ち着いた色で特に不満はありませんが、裏地は真っ白。肌触りの良い綿素材ですが、汚れが気になります。
しかしながら白いから裏地の汚れが気になるとか言っている前に、たった1ヶ月で表面に中の綿が飛び出てきて毛玉発生です。
価格相応なのか、ダメ商品なのか。こたつ布団なんてしょっちゅう買うものでもないので、判断基準を持ちあわせていません。
どうせ子どもが食べこぼしで汚すため、何年か使って買い替えかとは思ってましたが、それにしても1ヶ月でこの毛玉はみっともない。なんだかな、です。
こたつ本体はすすめられるけど、このこたつ布団はおすすめしません。
まとめ:こたつはコイズミで必要十分
ヤマゼンも店舗で見かけましたが、安価なお手軽モデルが得意なようで、細かい作りではコイズミに軍配が上がるかもしれません。
実際に使っていて、特に不満はなし。必要十分。
暖房器具はパナソニックのホットカーペットで懲りたので(3ヶ月で故障→ 新品交換ですぐ故障→ また新品交換で今ここ)、どのくらい持つか?が気になりますが、何かトラブルがあればすぐに追記します。
こたつは消費電力が低いですし、冷えが一番気になる下半身を効率的に温めるアイテムなので他の暖房がなくてもこたつ一本だけでなんとかなったりします。こたつって素敵ですよね。
冬も後半になると暖房器具が安くなってきます。
来シーズンを見越してのこたつの購入、買い替えなど、コイズミのこたつを選択肢に入れてみるといいかもしれません。
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