消費税「税抜き」価格表示が再延長!いつからいつまでか?を整理しておく。
2016/07/27
2014年4月1日からの消費税率8%への引き上げ。
消費税の増税前に何を買っておかないといけないのか?いろいろと悩ましいところです。
駆け込み需要により、在庫切れのリスクには注意。お店によっては「2月いっぱいまでの注文は大丈夫ですが、3月に入ってからの注文は4月入荷になってしまうかもしれません。その場合は新税率が適用されます。」とすでに表示していたりします。
「買おうとしていた商品がもうないよ!」と直前になって慌てるより、早め早めの動き出しが賢明です。
そんな中、要注意のポイントがもうひとつ。「税抜き表示」「税込み表示」が混在してもOK!というルール変更に。
詳しく解説します。
【2016年7月27日追記】
税抜き表示の特例も消費増税の延長とともに2年半延長へ。いつからいつまで続くの?含め、改めて最新情報を整理しておきます。
【追記おしまい】
photo credit: Phillip via photopin cc
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税抜き表示のルールを見てみよう
法律で価格表示のルールが変わったよ
photo credit: Alan Cleaver via photopin cc
2014年4月の5%から8%への消費増税にともない、「消費税転嫁対策特別措置法」という法律が作られ、すでに施行されています。
お店が「消費税が転嫁できないから仕入れ値を下げてね」と業者に圧力かけるのダメ。「消費税還元セール」って書いちゃダメ。などなど、違反したら政府からお店が勧告受けたり、違反者として公表されちゃうよ!という法律。
その中で、お店に新しく許可されることになって、私たち消費者が注意しなくてはいけないのが、これ。
「価格表示は、消費税込みの「総額表示」が義務付けられてきたけど、特例で「外税表示」がOK」となりました。
外税表示はいつからいつまで?
このルールは2013年10月1日から開始で、2017年3月31日までの暫定措置。2017年4月になれば、全部「総額表示」に戻ります。
すでに今現在、「外税表示」が認められているので、周囲でも値札表示が変わり始めています。
【2016年7月27日追記】
その後、2017年3月31日までの暫定措置が、その後2018年9月30日までに延長。
そして消費増税10%が2017年4月から2019年10月へと2年半延期になったことを受けて、同じ期間延長することが決定。現在は「2019年9月末」まで外税表示が認められることになります。
「外税表示」はどういう表示がOKになったの?
特例その1:「外税表示」OK
お店の値札、ネットショップの価格表示など、「外税表示」認められています。
- 10,800円(税込)
- 10,800円(税抜き価格10,000円)
- 10,800円(うち消費税額等800円)
といった今までの総額表示に加え、
- 10,000円(税抜)
- 10,000円+税
- 10,000円+800円(税)
といった「外税表示」がOKとなりました。
特例その2:「税抜き価格の強調表示」もOK
「税込み価格が明瞭に表示されている時は、税抜き価格を強調して表示しても不当表示にならない」とされています。
例えば、「10,000円」という文字を大きく色を変えて強調。下に(税込み10,800円)と小さく表示というやり方でも問題ないということです。
なぜ「外税表示」が認められたの?
今までずっと消費税込みの総額表示が義務付けられてきたのに、なぜ外税表示が認められたのか。
理由は主にふたつあります。
- 消費税値上げ後も本体価格は変わらないため、お店が値札を直前に全部変更したりする必要がなく、事務作業の負担を軽減できる。
- お店が、消費増税による値上げしたようなイメージを軽減し、値ごろ感を演出できる。
お店側にメリットがある仕組みなのです。消費者側からすれば、総額表示に統一してくれたほうがわかりやすいのは明らか。
スーパー業界が主張する「総額表示にすると見た目の価格が大幅に値上がって消費が冷え込む」という理由が正しいとするなら、消費増税10%後も暫定措置の期限が延長されるような予感もします。
我々ができることはただひとつ「注意すること」
従来通りの値札の「総額表示」をするお店もあれば、新たに認められた「税抜き表示」をするお店もある。「お店により価格表示がまちまち」という状況が生まれています。
正直、「○○○円+税」と書かれて、すぐ8%の消費税の計算なんてできないです。
面倒ですが「このお店は「総額表示」」「ここのお店は「外税表示」」と意識しながら、お店の狙う「値ごろ感」に惑わされないようにしないといけません。
また、消費増税に乗じてしれっと値上げしてきたり、上に書いた以外の禁止されている価格表示してお客を騙すようなことを平気でやるようなお店も出てくるでしょう。「ここはダメだな」と見切りをつけるいい機会かもしれません。
こういうルール変更の動きを知り、お店側が「なぜそうしているのか?」という意図を押さえておくことで、お店の策略にコロっとに騙されないで済むのではないかと思うのです。
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