子供にイライラしているときに「怒りを観察してみる」ことで自分を落ち着かせてみる方法
2013/09/29
毎日の子育てお疲れ様です!
子供が言うこと聞かずに自分がしょっちゅう「イラッ」とすることは、すべて人間の「怒り」という感情に基づく行為だというのはわかっています。この怒りの感情、コントロールがとにかく難しい。人類永遠のテーマのひとつかもしれません。
何歳であろうと、子供もれっきとした人間。人間対人間の感情のぶつかり合いだから致し方ないと思うのです。相手が子供だから感情ぶつけてはいけない、とそこで大人ぶる必要があるのだろうか、と。
大人げない自分に落ち込んだり、自己嫌悪に陥ることもありますが、そういう自分も自ら受け入れて、まず「良し」とすることは悪いことじゃないはずです。私も含め、変に罪悪感を抱え過ぎかもしれません。自然に、自然に。
当然、虐待にエスカレートするようなことは自制すべきですし、イライラの原因究明と子供へのフォローは必要です。そしてそういう時どうすべきなのか、どうすれば回避できるか、のパターンを自分の中でひとつひとつ丁寧に積み上げていく。次に同じパターンになったときに同じドツボに陥らないようにする。それが「子育て」なのでしょう。
解決策は必ずあるはずです。子供と一緒にいる空間が嫌なら、安全を確保した上で子供と少し離れて、家から出て外の空気吸ったっていい。旦那さんや奥さんに丸投げして、ひとりの時間を楽しめばいい。そうやって意図的に自らを落ち着かせる方法もあります。
「子供と1日中いるとイライラしっぱなし」のストレス。非常によくわかります。そんなイライラに向き合うために、少しでも低減するために、3回のイラっとが1回に落ち着くように、私が怒りのコントロールの指針として心がけていることを今回はお話してみます。
photo credit:SAKURAKO – Do not get mad ! / mujitra
その状態の自分を素直に観て「怒り」を観察するという行為
「怒らないこと」(サンガ アルボムッレ・スマナサーラ著)という本があります。
「怒りはよくない」という頑固な一本軸を仏教の偉いお坊さんが説教する本で、理想論が多く語られているので読者の捉え方によってはしらけるかもしれません。ただ、得るものも多い一冊です。
私がこの本を読んで学んだ、「怒り」について冷静な視点を保つために常に心がけている言葉をここに引用します。
今の瞬間の自分に気付く。怒りが生まれたら、「あっ、怒りだ。怒りだ。これは怒りの感情だ」とすぐに自分を観て、怒りそのものを観察し、勉強する。そして怒りが消えた自分を「自己コントロールがうまい」と自分で褒める。
それが、世の中で一番科学的な、怒りの毒を抜く方法です。
「怒りを観られた瞬間、怒りは消える」
最初に言っておきますが、怒り全てがずーっと消えると期待すると、期待はずれです。そんなお坊さんレベルに一般市民は達せません。というか、たぶん一生無理です。ただこれを意識すると、不思議なことに少し冷静になれるのです。
ちょっと難しいのですが、「怒っている感情」を持っている自分を観察するんですね。頭の後ろ上側から別の自分が見ている感覚です。
「怒りの「感情」が発生しているぞ!」と、「怒りの発生」を自分の中で認識することが重要です。しつこいですけど、ただ「怒ってる」と状況を認識するのと、「怒っている感情を持っているぞ」と認識することは全く別物です。私がして欲しいのは後者。この観察により怒りの温度が徐々に下がるのを実感できます。
これは子供に限らず、仕事などでもそう。感情をぶつける前に温度を下げる。これに追加で、深呼吸をする。ひたすら深呼吸。私は、これで怒りの爆発をコントロールしています。もちろん、妻に対しても、です。。
子供に過度な期待をしてもね
photo credit:Anger of Starbucks!! / photones スタバが怒ってるように見える・・・
最近気付いたのですが、「自分が正しいと思っているから他人に対して怒りが生まれる」んですよね。「子供なんてそんなものだ」「そういうものなんだ」という考え方と、「自分が常に正しいわけじゃない」とを繋げて、ゆったりと物事を構えて見てみると、ちょっとは気持ちが軽くなるかもしれません。
この記事を偶然にも読んでいただいたご縁です。ぜひ取り入れて欲しい上記の心の持ちよう、「怒りを観られた瞬間、怒りは消える」。実践するにはいつも自分の頭の片隅置いておき、少しの努力が必要ですが、この怒りのコントロールが自然にできるようになれば本当に素晴らしいことだと思います。
お金がかかるでも、苦痛が伴うわけでもない方法です。効果がなければ「自分に合わない方法だった」それだけのこと。ちょっと視点を変えて、いろいろ試してみる。日々の子育てにおいてこういう試行錯誤を繰り返し、親も成長させてもらっている。そう思いたいものです。
もうひとつオマケの考え方
上で「ひとつだけ」と言ってますが、同じ「怒らないこと」という本の中に書いてあった、この言葉もお伝えして今回の記事はおしまいにします。
これは子供に限らず、奥さんや旦那さん、周囲の人に対しても。この考えを理解した上で、自分の言葉をどう伝えるべきか。多くの示唆に富んだ言葉です。
実は「言葉は正しくないかもしれません」ではなくて、「言葉は正しくない」のです。
言葉は不完全ですから、完全に正しいということはありえません。その言葉を、不完全な我々が精一杯に選んで話したところで、これまた不完全な相手にうまく伝わる保証など、どこにもないのです。
どう感じましたでしょうか。
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