今、子どもに人気の絵本をAmazon売上年間ランキングから学んでみよう。

アマゾンの人気ランキングをちょいちょいチェックしてます。ただ眺めて「へえー、パンパースよりメリーズのほうが売れているんだ」って言うだけですけど。

そんな先日、アマゾンでの2015年「絵本・児童書」年間人気ランキングが発表されました。

「今年、人気だった絵本って何？」

「一番売れた絵本ってどれ？」

子どもに定番の絵本、ブームが来ている絵本、いろいろな傾向が見えておもしろいので、みんなで一緒に見て「へえ」って言うだけの年末恒例エントリーやります。

Photo: Reading by ThomasLife

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アマゾン「絵本・児童書」年間ランキングを見てみよう！

2015年のアマゾンにおける「絵本・児童書」分野の年間人気ランキングトップ20を見ていきます。

「絵本」と「児童書」、別々のランキングを見たかったけど、残念ながらなくて一緒のランキングです。

自分が気になった本だけ、コメントを入れてみます。

20位：14歳からの哲学 考えるための教科書

14歳からの哲学 考えるための教科書

• 池田 晶子
• トランスビュー
• 価格￥1,320(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2003/03/20
• 商品ランキング2,519位

いきなり「この本なんだ？」となり、調べたところ、2003年発売の「自分で考えるための哲学の教科書」だそう。

レビュー評価がバラけているのが、内容が堅めの「哲学」っぽいよなと。一章と二章が14歳向け、三章からが17歳からとのことで、大人でも耐えうる内容のようなので、今度読んでみて感想を追記します。

19位：りんごかもしれない

りんごかもしれない

• ヨシタケシンスケ
• ブロンズ新社
• 価格￥1,540(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2013/04/17
• 商品ランキング1,700位

ヨシタケシンスケさんが大当たりさせた2013年の作品。

これ、今後、絵本の定番化しそうな予感です。

18位：くっついた

くっついた

• 三浦 太郎
• こぐま社
• 価格￥880(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2005/08/01
• 商品ランキング1,808位

17位：100万回生きたねこ

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

• 佐野 洋子
• 講談社
• 価格￥1,650(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1977/10/19
• 商品ランキング1,572位

16位：はらぺこあおむし

はらぺこあおむし

• エリック=カール,もり ひさし
• 偕成社
• 価格￥1,320(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1976/05/28
• 商品ランキング570位

15位：アミ小さな宇宙人

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)

• エンリケ・バリオス,さくら ももこ,彰二, 石原
• 徳間書店
• 価格￥6,585(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2005/08/05
• 商品ランキング61,667位

イラストは、さくらももこさん。

レビューが気持ち悪いくらい「愛に満ちあふれている」といった大絶賛の嵐なので、こちらも読んでみて後日追記予定。

14位：ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白

ダイヤモンドより平和がほしい: 子ども兵士・ムリアの告白

• 後藤 健二
• 汐文社
• 価格￥1,430(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2005/07/01
• 商品ランキング407,741位

亡くなられたジャーナリストの後藤健二さんの著書です。

13位：がたんごとんがたんごとん

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

• 安西 水丸
• 福音館書店
• 価格￥990(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1987/06/30
• 商品ランキング3,022位

12位：モモ

モモ (岩波少年文庫(127))

• ミヒャエル・エンデ,大島 かおり
• 岩波書店
• 価格￥880(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2005/06/16
• 商品ランキング386位

11位：ぐりとぐら

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

• なかがわ りえこ,おおむら ゆりこ
• 福音館書店
• 価格￥1,100(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1967/01/20
• 商品ランキング974位

2014年のランキングトップ20には「アナと雪の女王」が1冊、「妖怪ウォッチ」が2冊入っていたのですが、今回はそういうキャラクターブーム的なものは見受けられません。

また、2014年、トップ20に2作品入っていた「だるまさんシリーズ」が圏外へ。これは年によって復活するはず。

その他の定番絵本、2014年のランキングから2015年の年間ランキングの動きを見てみると

• くっついた：12位→ 18位
• 100万回生きたねこ：11位→ 17位
• はらぺこあおむし：9位→ 16位
• がたんごとんがたんごとん：10位→ 13位
• ぐりとぐら：6位→ 11位

軒並み順位は下げているけど「定番の強さ」はハンパないです。

続いて10位からを見てみます。カウントォォーダウンっ！

10位：おつきさまこんばんは

おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本)

• 林 明子
• 福音館書店
• 価格￥990(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1986/06/20
• 商品ランキング1,998位

9位：たべることがめちゃくちゃ楽しくなる! 栄養素キャラクター図鑑

たべることがめちゃくちゃ楽しくなる! 栄養素キャラクター図鑑

• 田中 明,蒲池 桂子
• 日本図書センター
• 価格￥1,650(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2014/11/29
• 商品ランキング9,429位

「タンパク質くん」「脂質ちゃん」と栄養素がかわいい絵付きのキャラクター化されていて、子どもも大人も楽しめそう。

8位：きんぎょがにげた

きんぎょが にげた (幼児絵本シリーズ)

• 五味 太郎
• 福音館書店
• 価格￥1,100(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1982/08/31
• 商品ランキング605位

7位：きょうのおやつはかがみのえほん

きょうの おやつは (福音館の単行本)

• わたなべ ちなつ
• 福音館書店
• 価格￥1,650(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2014/10/09
• 商品ランキング2,193位

2014年発売の比較的新しい絵本。

これ、本屋で立ち読みした時に「へえーおもしろい発想だなあ」と感心しました。子どもは確実に喜ぶと思うので、売れているのもわかります。

鏡を使った仕掛け絵本です。意味がわからないと思いますが、それしか説明のしようがない。一度手に取ってみると「なるほど」となると思います。

6位：学習まんが少年少女日本の歴史(23冊セット)

学習まんが少年少女日本の歴史(23冊セット)

• 小学館
• 価格￥19,998(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1998/02/24
• 商品ランキング326,239位

自分もまんがで歴史を覚えたクチなので、息子が小学生になったら絶対にこのセットは買います。

5位：しろくまちゃんのほっとけーき

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

• もり ひさし,わだ よしおみ,わかやま けん
• こぐま社
• 価格￥990(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1972/10/15
• 商品ランキング940位

4位：いないいないばあ

いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本)

• 松谷 みよ子,瀬川 康男
• 童心社
• 価格￥880(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1967/04/15
• 商品ランキング1,386位

余談ですが、歴代の絵本で一番の売上を誇る作品が「いないいないばあ」です。発行累計543万部。推定印税額、この一冊だけで3億8,000万円。

3位：じゃあじゃあびりびり

じゃあじゃあびりびり (まついのりこ　あかちゃんのほん)

• まついのりこ
• 偕成社
• 価格￥660(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日1983/07/30
• 商品ランキング394位

2位：世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

世界でいちばん貧しい大統領のスピ-チ

• くさば よしみ,中川 学
• 汐文社
• 価格￥1,760(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2014/03/01
• 商品ランキング3,353位

2012年、ブラジル・リオデジャネイロでの環境問題を話し合う国際会議にて、南米ウルグアイのムヒカ大統領が行った演説を子ども向けにやさしく書いた絵本。

存在自体を初めて知ったので今度チェックしてみます。

1位：ママがおばけになっちゃった！

ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本シリーズ)

• のぶみ
• 講談社
• 価格￥1,320(2025/06/28 06:34時点)
• 発売日2015/07/17
• 商品ランキング21,878位

あちこちのメディアで取り上げられたようで、それで知った妻が図書館で借りてきたため自分も読んでみましたが、感想はひとこと「うーん」

それが2015年のアマゾン「絵本・児童書」年間人気ランキング1位だというので、仰天したしだい。

内容が「親が死んだら」なのです。我が子を想う親としてはそのシチュエーションを想像しただけで泣けるので、ある意味、大人を狙いすぎ。

その割には中身が軽いので、子どもを諭すために親を死なせるテーマを多感な子どもにわざわざぶつけなくてもいいのでは、と思ってしまった。

ネット上でもいろんな意見、賛否両論ありの一冊。正直、一過性のブームなので、来年にはランキング圏外へ消えていると思います。

その他、安定の定番絵本。2014年から2015年のランキングの動きを見ておくと

• おつきさまこんばんは：8位→ 10位
• きんぎょがにげた：4位→ 8位
• しろくまちゃんのほっとけーき：5位→ 5位
• いないいないばあ：3位→ 4位
• じゃあじゃあびりびり：1位→ 3位

ランキングトップ20のうち、計10冊は昨年もランクインしていた定番の絵本。このあたりが一冊も家にない子育て家庭を探すほうが難しいかもしれません。

定番絵本の厚い壁に、絵本業界も「新作」でヒットを出すのは大変だよね、だから際どい心理描写を狙ってくるのかなとも感じます。

まとめ

Photo: reading diary of a wimpy kid by woodleywonderworks

アマゾンは翌年の年間ランキングが出ると前年のものを消してしまうので、記録目的の意味合いもあります。

育児ネタをちょこちょこと書くブログをやっている手前、絵本の売れ筋は定点観測をしていますが、やはり定番の絵本が盤石で「とにかく強い」です。

親としてはせっかく買う絵本で最大の教育効果を期待してしまう下心は、隠してもにじみ出てしまうもの。失敗したくない心理が先行し、巷で評判の良い定番絵本に走る。しかも自分が子どもの時に触れた絵本をついつい選んでしまう、というのは致し方ないことなのかもしれません。

新しいしかけで子どもの刺激になるような、いい絵本は次々と世に出てきています。

こういった最新のランキング情報などもうまく取り入れながら、我が子に新たな驚きを与えたり、親子で楽しめる読み聞かせの時間を演出できたら素敵ですよね。

参考　アマゾンランキング大賞2015「絵本・児童書」